ようすけさんはスタジオに籠って役作り・・・私はそう思っていた。
しかし、ようすけさんの私に対する想いは違っていた。
私に対して性欲が衰えていたのでは無く、他で発散していたのである。
共演女優に手を出していたのだ。
その為にここにやって来て、自分は撮影や打ち合わせと称して、私公認で
家を空けられる・・・そんな思いもあったのだった。
今日もスタジオで、共演女優である“木村多江”とzoomで話している。
ようすけさん「よう、多江待たせたね・・・」
多江「いいえ・・・奥さんはお元気?・・・」
ようすけさん「何も知らずに、喜んでるよ」
多江「そう、今度はいつ来るの・・・私は奥さんみたいにはならないわよ」
ようすけさん「ああ、近いうちにね・・・」
決して普通の共演者とは思えない二人の会話。
同じ屋根の下で、私は貞操の危機に晒され、ようすけさんは不倫に手を染めていた。
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