思いもよらぬ珍客と帰宅する事になった。
リビングから中庭に向けて設置されたウッドデッキ・・・
ようすけさんはバーベキューの用意をしだした。
まだ生活に慣れない私を気遣っての事だったのだが・・・。
焼かれた肉をトングで掴み各自のお皿に配ると。
ようすけさん
「さぁ!食べよう・・・
みんなで盛られた、お肉や野菜を口に運びながら、私は家庭農園の話をした。
ようすけさんは、私の話に頷くが浜中さんの事が気になるようだ。
ようすけさん
「灯台の整備って、一人でやるモノなのか?」
浜中さん
「はい・・・まぁ・・・点検です・・・」
ようすけさん
「ところで、ここにずっと居るのか?」
浜中さんは、ようすけさんの顔を伺いながら・・・
浜中さん
「特に異常がないみたいなので・・・」
言葉を濁す・・・
浜中さん
「あの〜、良かったら・・・その農園を手伝わさてもらえないでしょうか?」
私とようすけさんは顔を見合わせる。
確かにまだ手をつけたばかりで、確かに人手は必要だった。
でも・・・二人の世界に・・・。
浜中さん
「食事のお礼です・・・どうせする事もないし、会社には適当に言って滞在を少し伸ばしてもらうので・・・」
ようすけさんは、まだ荒れている畑を眺めた・・・
浜中さん
「お二人がここに住んでる事は、他言しません!」
ようすけさん
「わ、わかったよ・・・でも、ここでは住めないよ・・・管理棟で良いなら・・・
ちさとはどう?・・・」
ちさと
「うん、悪い人では無さそうだし・・・力仕事もあるしね・・・
食事はここでしてもらって良いし・・・」
男の本当の目的を知らぬ間に、男のペースになっていく・・・。
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