『もちろん結構ですよ。
お忙しい中、お時間を頂く形になってしまいますがよろしくお願いいたします。
住所は別途送信いたします。
連絡先も合わせてお送りいたしますので、万が一お困りごとが発生した際にはご連絡ください。』
住所に連絡先まで丁寧に送付する。
事が深くなり、結果逃げ出すようなことになれば個人情報の露出は避けたいところ。
しかし、そもそも自宅に招き入れる以上中途半端に情報を隠す方が怪しまれる。
そう考えれば、インタビュー内容そして撮影内容(合意不合意含む。)をネタに、実害を被りさえしなければ通報するまではいかない、程度に留めるところが妥当と言えそうか。
「ふう…。
久しぶりだな…、来客は…。
期間が開くと少し緊張してしまう…、それは相手も同じか…。これはこれで心地いい。
さて…、どんな話が聞けるのか。
どんなものが見れるのか…、どんな行為を楽しめるのか…。」
事務所としても使っている自宅。
本当に自宅を事務所として使っているだけ、本来見かける事務所のように業務デスクがあるわけでも、何台もPCがプリンターがと存在しているわけではない。
築数十年の少し古めの戸建てを購入し、多少手を加えた程度。
明らかにわかるようにデスク脇の少し離れた位置にビデオカメラを設置。
座高に合わせて上下に一調節可能。
そして、その存在感のあるビデオカメラを隠れ蓑に、部屋の数か所に小型のカメラも設置。
当然、テーブルの裏面にも設置している。
余計な物を持って来させないのは、万が一にでも物が落ち、テーブルの下に視線が行くことを防ぐため。
何かを記入させる予定もない。
あくまでインタビューであり、取材。
何かするのもするのも全てこちら。
当然手元のノートPCも常に撮影モードで動いている。
「さぁ…いつでもお越しください…。坂口結奈…ちゃん。」
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