(ひ、ひぃ〜…っ、谷間に鼻息かかるほど近いし、なんなのコイツ…っ!気持ち悪いよぉ…っ)
芽衣の行動を見て、じっくり覗き込まれる谷間。今どこを見られているかもわかるほどの熱い視線は悍ましく、鳥肌が立つほど。
イヤホンから届く匠の指示に一瞬顔を顰めるが、悟られないようにすぐに表情を戻した。
(や、やらないと…。命令だし、胸を押し付け…。う、うぅ、無理ぃ…、だってス、ストーカーみたいに付き纏ってきた気持ち悪いオジサンだよ…!?そんなことしたら、私がOKサイン出してるみたいな感じに…)
命令には従わなければいけないし、その覚悟も決めたはず。もしこれが他の男性相手なら…、実際に昨日は四人の男にはそれができた。
しかし、これまでの付き纏い行為や盗撮疑いのことを思い出し、なかなか行動に移せない。
しかし、電車の激しい揺れで背中から押され、意図せずに権蔵に体重を預けるように身体を押し付けてしまう。
「…っ、キャッ!?」
ぎゅむっ
と背中側のサラリーマンと権蔵に挟まれるように体が押し付けられ、胸がスライムのように潰れる。それだけ強く押し付けてしまっているため、薄いブラウスの下の乳首が擦れてしまう。
「…んっ、ふ…ぅっ、んっ、ぐ…っ」
ぎゅうぎゅうの満員電車内はそもそもの隙間がなく、体制を戻すことができない。
身体を押し付けたまま、権蔵に乳首を弄ばれ、時々甘い吐息が漏れてしまう。
匠と付き合ってから、まず最初に開発されたのが乳首だった。
自分で触ったりしたことがなかったほど未開発だったが、今となってはこんな刺激でさえも感じてしまう。
体が密着してる分顔同士も近く、芽衣が吐息を漏らしていることを認めたことで権蔵も調子に乗り、耳元で声さえかけてくるようになる。
それはあまりに悍ましく気持ち悪いものだが、しっかりと開発された身体はどうしても感じてしまう。
「…なんで、名前を知って…っ。いや、それより、やめてください…っ。」
知らない間に名前まで知られており、あまりの気持ち悪さに、命令に反して「やめてください」とまで言ってしまうが、胸を見せつけた後では下手な演技と思われてしまう。
※元投稿はこちら >>