友達に呼ばれた一ノ瀬さんと別れると足早にその場を離れた
股間は未だに興奮が収まらず一ノ瀬さんにバレなかった事に少しホッとしたが、彼女との時間が終わってしまったことに少し寂しさも感じてしまう
『とにかくこれからよろねっ!』つい先ほど別れたはずなのに彼女の言葉が頭の中で繰り返し木霊している、そっと後ろを振り返ると友達のところに走ってゆく姿が見えた
その後ろ姿だけでも他の女子には悪いが群を抜いたスタイルの良さが見てとれる
それと相まって可愛くなった容姿…無邪気に遊んでいた子供の頃をちょっと自慢したくなってしまう程だが、なにより変わらない性格が嬉しかった
「久しぶりだってのに昔みたいに接してくれて…一ノ瀬さん、子供の頃から変わってないよなぁ」
これからの学生生活を想像するとつい嬉しくてニヤけながら帰路についた
翌日からの新学期、嬉しい事に席替えで一ノ瀬さんと隣になることができた
相変わらず気さくに話しかけてくれるのだけど顔を見ると中々馴染むことが出来ない
そんな時、一ノ瀬さんから家族の話がでてきた
『お母さんにさ…圭ちゃんとクラス同じになったって話したら…懐かしがってたよ。久しぶりに会いたいって…圭ちやん…よく家にも遊びに来てたもんね…』
一ノ瀬さんのお母さんか…確かに昔はよく遊びに行ってはジュースやお菓子を頂いていたよな、いつもニコニコして接してくれていたのを思い出す
母親を介した話に懐かしさがまさってきた僕はいつの間にか一ノ瀬さんとスムーズに会話が出来る様になっていた
変に意識することも無くなり彼女の顔を見て話す事にも慣れていった
「そうだよね、久しぶりに会ってみたいな。子供の頃以来あってないもんね」
そんな他愛もない会話をしているとあっという間に下校時間になってしまう
「もうこんな時間になっちゃった。それじゃ一ノ瀬さん、また明日ね」
そういって帰ろうとすると
『ねぇ…今日…一緒に帰ろ?美紀…2年から部活が忙しくなるから一緒に帰れないって…だから…いいでしょ?家も近いんだし…』
一ノ瀬さんから突然の申し出に思わずドキッとしてしまう
「い、一緒に!?」
さすがに二人で帰るのはちょっと…そう思いながら彼女に視線を向けると上目遣いでこちらを見上げていて、その姿に落とされてしまった僕は
「ま、まあ、久しぶりにおばさんにもあ、会いたいし…い、、ぃいょ」
またしても口ごもってしまいながら2人で帰ることにしたのだった
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