「も、もちろんさ…。
どんな、ぱん…つがいいとかじゃない。
スカートの中をこっそり盗み見て…見えるから良いんだ。
だから子供っぽいのも…見たい…。
うん…、前回と同じ制服で…。うん…。」
思わず…いやむしろ、伊織に対しては本音を隠せない男。
どちらかと言えば、本音を隠さず話せる相手がいるからこそ、より大きな事件に発展していないともいえる。
自覚があるのかないのかはともかく、今の男にとって伊織の存在は何よりも大きい。
それ故に、本音か…意地悪く言葉にしているのかはともかく、
反省の色が見えない…、そう口にされ、友人である伊織の父の話まで持ち出されれば、
「あ、いや…それは…。」
慌てて両手を振り、それだけは止めてくれ、というリアクション。
しかし、咄嗟の事に言葉が出ないでいると、冗談だというような言葉が返ってくる。
冷ややかな汗を額に滲ませながらも、それが冗談で済まなくなる可能性も0ではないことは常に理解はしている。
しかし、伊織自身の魅力と盗撮を受け入れてくれる慈悲ともいえる行為に、甘えてしまう自分もいた。
「あ…あぁ…。」
着替えてくる…そう言ってリビングから姿を消す伊織。
着替えを覗こうとすれば覗けるだろう。
あるいはカメラの一つでも仕掛けておけばバレずに、それこそ盗撮できるかもしれない。
しかし、ここまでの事をしておいても許容してくれ、それどころか自分を犠牲…にして向き合ってくれる少女に、そこまでの…騙しや裏切りを強行するような振る舞いには手が出なかった。
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