悠々と帰宅するとゆみに指をしゃぶらせた余韻に浸りながら配信を時間を待った。
その間もローターのスイッチを入れたい衝動に駆られるが、ぐっと堪え備えるに留まった。
「やぁ~っと時間かぁ・・・待たされた分しっかりと虐めてやらないとなぁ・・・」
配信が始まるとライブ前の軽い挨拶が行われるがそこでスイッチを入れる。
「おぉ・・・衣装来ててもちゃんとローターいれてんじゃんよ・・・」
一瞬声が上擦り口を抑える。他から見ればしゃっくりの挙動にも見えたため、反応するようなコメントは見受けられない。
スイッチを入れては切り、断続的に刺激を与え、いざライブが始まると微弱な振動を与え続けた。
「くくっ・・・いつもの声量がぜんぜん出てないねぇ・・・」
すると異変に気が付く者がちらほらと現れるが、
『調子悪そうだけど無理しないほうがよくない?』
『風邪? いつもより声にハリがないけど~』
衣装はともかくライブに関しては真摯な態度で続けていたため、まさか彼女がローターに悶えているとは思考の片隅にもなかった。
さらに振動を強くするとチャット欄は心配の声で埋まるほどに彼女が口を抑えるようにうずくまった。
そこで出分はスマホで配信映像を映しつつも、席を立ち家を出ていく。
「さぁ~ていくかぁ・・・」
出分は彼女のマンションに向かって原付を走らせる。
そしてオートロックを他の居住者の後をつけて、マンション内に侵入すると彼女に部屋の前に立ち振動をさらに強めた。
「いやぁ・・・外せば済むのにここまで律儀に守るとはほ~んと都合がいいよなぁ・・・まぁここまで人気が出たら簡単に捨てられないのはまぁわかるけど、おかげでいじめがいがありすぎるよなぁ・・・」
そして出分は配信のチャットではなく、DMを送る。
『頑張って耐えてるねぇ・・・でも、これじゃ配信は続けられないから今日はおしまいにしたほうがいいんじゃないかなぁ・・・? それと今そのスイッチを持ったまま部屋の前にいるけど、いれてもらえるかなぁ・・・?』
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