お昼に入ってドラッグストアのお客は少なかった。
普段から余り混雑するようなことは無いけど、ちょうど午前と午後で客層が入れ替わるタイミングだったのだ。
私はお客のいないうちに、午前中の処方箋の整理をしていた。
今迄した事もない事をしながらのお仕事・・・ぎこちない動きで人に気付かれない様にするのが精一杯。
その時、ローターの一つが振動し始めた・・・
ゆみ
(ええ?・・・はうん・・・振動してる?・・・)
もともとお仕事に集中できていない私は、肩を跳ねさせ驚きの表情が羞恥心に染まる。
まだ、経験の無いクレパスに浅く入れたローターは暫く振動して止まった。
それでも、違和感に苛まれながら、俯いてお仕事していると・・・
会計で利用するかのようにスマホを取り出したままカウンターに人が近寄る。
出分
「あ~すんません、あの薬がほしいんすけど~」
前回のように私の背後の棚を指差しながら、男が声をかけてきた。
ぎこちない笑顔で、私が背を向けるとそこでまたローターが振動し始める。
背中を向けたまま、私は下半身の振動を我慢するように小刻みに震え耐えている。
しかし、また止まる・・・何故だか私の動きに合わせて動かされている感じがする。
薬を取って、カウンターに置いたところでまたスイッチが入れられる。
私カウンターの上に置いた手をギュッと握りしめ、声を我慢するように顔を伏せた。
ゆみ
「はううう・・・ひやん・・・」
出分
「おやぁ・・・薬剤師さんも調子悪いんですかあ? 大丈夫ですかねぇ・・・?」
お客だと思った男・・・馴れ馴れしく話だし、あえて指定した薬以外にも効くような薬はあるのかと質問を重ねて
その度にローターのON/OFFを繰り返される。
私はハッとした、この前の配信前にここに来た男だと気付いた。
その上、このローター責めはきっとこの男・・・。
と言う事は・・・頭の中でパズルのピースがハマってしまった。
出分
「どうしましたぁ~? 何か俺の顔についてますかねぇ・・・?」
しかし、当番である私以外はバックヤード・・・そして店内にお客は居ない。
そんな空間に微弱な振動音と私の微かな吐息だけが響いていた。
ゆみ
「お、お願いです・・・止めて下さい・・・」
確信はあった、舐める様な視線とこれみよがしのスマホの画面。
私は恥ずかしさと、快感を堪えるだけで精一杯だった。
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