結局、DMには返答しなかった。
得体の知れない男からの脅迫にも似たDM・・・。
無視していれば諦めてくれる?・・・。
いや、男は私の居場所も知っている、今だってドアをノックして・・・。
そんな事を考えると恐怖にも似た感情が湧き眠れない・・・。
窓から薄陽が差す頃にやっと眠りに着いていた。
翌朝、眠い眼を擦りながら、うつむき加減でお仕事に向かう・・・。
通勤・通学の時間帯に不釣り合いな服装をした男が建物の影で歓喜にその身を震わせていたとは思いもしなかった。
男が私の居場所を確かめ、その場は大人しく立ち去ったのだ。
お仕事終わりまで、男からの接触もDMも無かった・・・。
逆にその事が私の警戒心を弱めていた。
だが、彼の姿はマンションではなくマンションから少し離れた公園にあった。
おやぢ
『日中のお仕事お疲れ様だね、そんなゆみにプレゼントがあるんだ』
警戒心の薄れたタイミングで届いたDM・・・
ゆみ
(やはり、そっとはしてくれないんだ・・・)
動揺しているとさらに続きが・・・・
おやぢ
『配信の時にぜひとも身に着けてほしくてね、とっても魅力的な下着だよ・・・近所に山上公園って小さい公園があるよね』
その公園は日中は子連れ親子の姿を見かけるが、夜になると主要道路から、少し外れることもあり人気はなく少ない遊具とトイレがあるだけの公園だった。
お仕事場から自宅の中間点・・・男がどちらも把握している事を匂わせている。
おやぢ
『そこの一番奥の個室に置いてあるからそこで今履いてる下着を脱いで、その下着にその場で着替えてから帰って配信をしてほしいな』
ゆみ
(ちょっと待って、コスではなく、あえてコスで隠そうと思えば隠せる下着だけど・・・その上、今着けてるモノを置いていくなんて・・・)
男は私が拒絶するなどとは微塵も思わず、自信に満ちている。
ここまで知られている以上、これ以上無視を続ける事は出来ないと思い始める。
お仕事が終わって、とうとう男の言う通りにする事を選んでしまった。
白衣を脱いで、いつもの地味な服装で社員通用口から出て、公園に向かった。
ドキドキしながら、男の指定した個室に入ると・・・
紙袋が水タンクの上に置かれている。
ここのトイレは男女共用の小さな建物、男が入っても咎める者は居ない。
小さな袋を開けると、男の用意した下着が目に入る・・・
マイクロビキニよりも布面積の乏しい、乳首が隠れても乳輪がはみ出し、割れ目が隠れても毛は隠れないほどに小さな下着だった。
これ程卑猥な下着なんて着けたことは無かったが、裸で配信しろと言われるよりはましと自分を納得させ着替え始める。
想像通りのビジアル・・・でも、コスに制限が無いんだったら・・・。
そう思い着替え終わって、今迄履いていた下着を袋に入れてタンクの後ろに隠して帰路に着く・・・。
まさか、その一部始終を男に観察されているとも知らずに・・・
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