昼過ぎスマホの通知音が
「メールだったら佐久間スポーツジムからだよね、ドキドキする…、件名、採用通知の件について…
採用通知でありますように……、やった!!
採用通知だ!えっと…、採用に当たり◯◯日に専用ウェア、水着の試着と
マシンの取扱説明及び使用方の説明を行う為、出社する事。
わー、本当に採用だ、服装は軽装か〜、スーツじゃなくていいんだ、とは言ってもカジュアル過ぎるのも駄目だよね。
あっ!……照君と待ち合わせ時間だ、ハァ〜……(心の声(溜息ついているようじゃ距離置いた方がいいのかも。))」
マンションを出て地元駅前のコンビニに交通系ICカードにチャージし出ると人とぶつかりそうになる。
突き飛ばさない様にだろう力強い腕で身体を包みこまれる。
「申し訳ありません……って社長!!」
見上げた先には見知った顔、佐久間亮平。
目をパチクリしていると声が掛かる「胡々希ちゃん、何抱き合ってるの?」
抱きとめられたまま振り返ると渡辺照が居る。
「違うよ、コンビニから出てきた時、ぶつかって支えてくれたの。
社長、ありがとうございました、そして申し訳ありませでした。」
「社長?」
「今日話すつもりだったんだけど私採用されたの、そこの社長だよ。」
「そうなんですね。(心の声(胡々希ちゃん、またヒール履いてるし俺嫌だ言ったよね。))
これから俺ら飲みに行こうと思っていて…、一緒にどうですか?」
「照君!失礼だよ!この後、用事もあるでしょうし…。」
話しながら守られていた腕は離れてしまう。
黒木「私、佐久間スポーツジムのインストラクター長の黒木と申します。
はい、新しいウェアの事でこの度、新人二人を採用するに当たりよりフィットするウェアをと思いまして採寸をお願いしたいのですが
◯◯日にこちらに来て頂けませんでしょうか?(心の声(全裸採寸の時、社長が入ってくれば…、辞めちゃうかもね、楽しみだわ。))」
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