「渡辺君とは大学も違いますし渡辺君のご両親ならスマホ取り上げて私の連絡先消すと思いますし
きっと今頃、荷物も纏めていると思います、それに…、お父様に鉄拳くらってるかも知れません。」
胡々希の予想通り照は父に拳骨を食らわされ「社会人になるのに情けない。」
母には「大物家電は家には要らないから大家さんに言って処分して貰うようにしましたから。」
渡辺「それじゃ、卒業式が…。」
渡辺父「卒業式は家庭の事情により欠席と伝える、証書は後日、郵送してもらえる!
母さん、身の回りの物を揃ったか?」
渡辺母「えぇ、着替え一式、箱詰めにしましたよ。
パソコンなんかは照、アンタが自分で運ぶのよね?」
渡辺「……どうしても戻らないと?」
渡辺父「まだ言うか!犯罪者になりたいのか!
明日、母さんの知り合いの会社の社長と会う手はずとなっている。
新卒で就職浪人する気か?地元で馬鹿にされるぞ!一応、地元では知らない人の居ない会社だ、ありがたく思え!」
渡辺母「お父さん、新幹線の席確保出来ました。」
渡辺「イヤだ、いやだ…、俺はこの県で就職して胡々希と結婚して……。」
渡辺父「行くぞ!」
胡々希部屋。
「おかしいな?米倉さんと言う方が堂本部長からって…、堂本部長は一言もと言ってたけど……、最後の方は聞き取れなかったし……。
堂本部長のご好意だったら申し訳ないし……。」
電話を切った後、どうしたものかも思案してるとまた米倉由紀からインターホンが押されると前金を貰ってると言われ…。
米倉「私も困ってしまうので怪しいと思ったら追い出していただいても…。(心の声(可愛い声だわ、でもこれ以上、疑われるなら引くしかないわよね……。))」
「では、今ロックを解除しますのでそのままエレベーターに乗り五階で止まるので出て左側の方一番奥が私の部屋です。」
米倉「では、伺います。」
インターホンが切れると黒木が姿を見せる。
米倉「黒木さんも居らしたんですね。」
黒木「やっぱり直接、謝罪しようと思って……、でも先に貴女が部屋に入ってこのビタミン剤を飲ませてくれない?
暫くしたら私も部屋に入るので……。」
米倉「ビタミン剤をですか?暫くしたら?」
二人がエレベーターに乗り(五階到着時、映像はどうしましょう?笑)胡々希の部屋の前に着くと米倉だけ先に部屋に入り
黒木は陰に身を潜めロックがかからないようにロック位置に何かを噛ませた。
「井ノ上胡々希と申します、堂本部長からと言うことで…。」
米倉「えっ、は、はい……。(心の声(スタイルいい!めちゃくちゃタイプだわ!))
そうですわ、早速こちらのカプセル、ビタミン剤なんですがお飲み下さい。」
部屋に通されると鞄からビタミン剤を出し飲ませると施術前の質問に入っていく。
脱水で倒れた、少し前に虚血性貧血で一日入院した。
米倉「少しプライベートなお話だと恋人と別れたと耳にしました。」
「色々ありまして……。(心の声(何で米倉さん、知ってるのかなぁ?))
あれ?……何だか身体がポカポカしてきました。」
米倉「私、マッサージも出来るのでポカポカしてきたと言うことは
代謝が上がってるのかも知れませんね、ベットをお借りしても?」
「構いませんが……。」
米倉「折角ですし、オイルマッサージなど如何ですか?」
「オイルマッサージって肌に直接ですよね…。」
米倉「女性同士ですしいいじゃありませんか、それに…貴女も何でしょ?」
「貴女も?それはどう言った意味でしょうか?」
米倉「そうよね、そう、恥ずかしいわよね、でも女同士、脱いじゃって
ベットにビニールシート敷くから。」
「では折角ですし…、ただ私、オイルマッサージって受けた事なくて……。」
米倉「大丈夫よ、任せて。」
「やっぱり恥ずかしいので水着でいいですか?」
米倉「えぇ、ビキニがあればそっちの方がいいのだけれど。」
「あります、着替えています。」
浴室に行く胡々希、ドアの隙間から覗いていた黒木が部屋に入りキッチン隅に隠れた。
ビキニに着替え、部屋に戻ってきた胡々希がベットに横になると米倉がアイマスクを着けさせる。
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