事務員さんに更衣室に案内され「今日はとりあえず会員さん用のウェアを。」と言われ手早く着替えると
「Tシャツと膝上のスパッツぽい物なんですね。」
事務員1「そうなんですよ、体の線を意識すると言った意味でもそう言う仕様になってるんですが
体験の方くらいしか着る事、ほぼありません。
インストラクターは全店舗共通のウェアですからね。」
トレーニング室へと移動すると大西丈一郎も会員さん用のウェアに着替えている。
大西に寄り添う様に黒木が着いて歩いている。
(心の声(あんなに密着して大西さん、嫌に感じてないかなぁ?))
大西「(心の声(このオバさん、どんだけ欲求不満なんだよ!うわぁっ!腕触りだしてるよ……。))黒木さん、流石に近すぎますよー。苦笑」
黒木「(心の声(大西君のアソコ、いい感じー、若い娘にはない魅力に戸惑ってるのかしら?))
いやぁね、スキンシップ、スキンシップ♪笑」
一通り、器械の説明を受けると試してみたいと言い大西と二人、試していると。
黒木「大西君、ここはもっと開いた方が良いわよ。」
太腿を触り撫でる黒木と
大西「黒木さん、有り難いですがこのマシン、前ジムと同じなので使い方は知ってますし
脚を開きすぎると怪我の元になります、トレーナーならご存知ないのですか?」
「負荷が掛かればいいと思ってました。」
大西「負荷だけではいけないんだよ、例えば…。」
マシンを降り胡々希の元へ、太ももに手を置き、親指で内ももに触れ
大西「ここに力を入れるといいんだよ。」
そう言い手を離す。
「ありがとうございます。」
亮平はどう思った?目黒は?
黒木「大西君、私にも…。」
被せ気味に。
大西「基礎中の基礎をなぜ自分よりインストラクター歴の長い黒木さんに指導を?
それとも黒木さん、今まで指導らしい指導されてないんですか?」
黒木「そ、そんな事ないわよ!失礼ね、会員さん達の評判もいいんだからね!」
大西「それは失礼しました。(心の声(オバさんが評判いい?ウソだろ?))」
堂本が亮平に耳打ち、黒木がシニア部門のメダル受賞者会員に失礼を働いたと報告。
堂本「(小声)なぜだか会長のお気に入りの黒木の事、今まで報告していなく申し訳ありませんでした。」
目黒「この後、スパとサウナの説明に移りたいのですが男女違う仕様になっておりますので交互に見て回りましょう。」
スパには普通の浴槽にアロマ湯とジャグジー、サウナもある。
堂本の案内でサウナのボイラー室も見学、停止ボタンを押せば完全停止すると教えられる。
堂本「それからこちらのボタンは決して触らないで下さい。」
一通り説明を受けた後、着替えのため更衣室へ。
「黒木さん、何かご用ですか?」
黒木「何か社長がサウナに忘れ物したみたいなのよ、見てきてくれない?」
「サウナにですか?えぇ、構わないですが…。(心の声(なぜ私なんだろう?黒木さんが見に行けばいいのに。))」
着替えを中断し、ウェアのままサウナへ。
中へ入ると敷いているバスタオルを持ち探すが見つからない。
「あれ〜?社長の勘違い?」
サウナ室のドアを開こうとしたが開かない。
「まさか黒木さん?……流石に違うよね。
内線の通話ボタン、押したら…、えっ?鳴らない……。」
サウナ室のレバーに塞ぐように倒れているブラシ……。
そのブラシの存在は胡々希からは見えない。
黒木「井ノ上さん、まだ着替えの途中です。」
社長室に戻った黒木。
「戻らなければすぐ気づいてくれるよね…。
暑〜い〜、水、更衣室に置きっぱなしだよ。」
汗で透けるTシャツ、遠のく意識……。
「……さん!!」
誰か呼んでる?目が開かない……。
水分?でも飲めない…、首筋、冷たい……。
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