黒木「あら御免なさいね。私としたことが、ホワイトボードのキャスターのストッパーかけ忘れてしまったみたいね。」
しゃがみ込む胡々希の姿を見下ろしほくそ笑む黒木
「黒木心の声:ふふ…いい気味だわ。」
△△が手早くホワイトボードを元の位置に戻し、堂本と亮平に採寸中と知りながら何故来たのかと文句を言ってくる。
堂本「い、いや…黒木君から、井ノ上さんが△△さんに余計な事を言ってるから来てくださいと言われて……ですよね社長。」
「ああ……黒木君、君は私と堂本課長の二人を嵌めたのか?
君のことは色々と聞いている、後程弁明を聞く機会を与えてやるから出席しなさい。分かったね。
井ノ上さん、△△さん申し訳ない。いくら呼ばれたからとはいえ、軽率に付いてきた私達にも大いに非がある。本当に申し訳ない。
(心の声:覗きで見ていたとはいえ、目の当たりにするとやはりいい女だな。経験はあるんだよな。あの体組み敷きたい。あの渡辺って小僧が開発しきれていないところを開発したい。)」
胡々希の全裸を目の当たりにし完全に劣情に火が点いてしまった亮平。
「井ノ上さん、△△さん本当に申し訳なかった。良ければ続けてください。堂本君行こう。。
それと黒木君君も一緒に来なさい。君はやはり井ノ上さんに思うところがあるようだ。
井ノ上さん、△△さん後で女性事務員を一人こちらによこすから。」
そう言うと応接室から出ていく三人。
「黒木心の声:本当にいい気味(笑)これで就職諦めるかしら、小娘。
社長は何か強そうなこと言ってたけど、会長のお気に入りである私の事、切れるはずがないわ。」
応接室に残された胡々希と△△
「井ノ上さん大丈夫ですか?採寸続けられますか?」
身体を固くして蹲っている胡々希に優しく声をかける△△。
某県渡辺照の実家
母「お父さん書留ですって。差出人は佐久間スポーツジム社長の佐久間亮平って人と、あらこの井ノ上胡々希さんっていつだったか照がビデオ通話で紹介してくれた女性(ひと)かしら?」
父「書留?そりゃ仰々しい……なに送って来たんだ一体?」
封を開ける照父
「念書??」
紙を広げて読み進めていく照父の顔色がみるみる変わっていく。
「大変だ母さん。あの馬鹿(照の事)井ノ上胡々希さんって女性(ひと)を襲ったらしい。最後まではいかなかったみたいだが…二度と近づくなって書いてある。見かけたら今度こそ警察に届けるとも…」
用紙を母に渡す父。
用紙に目を通した母は、
「照ったらなんてこと……お嬢さんになんて謝れば(泣)」
「それは後で考えるとして、直ぐにでも、照の奴をこっちに連れ帰るぞ。この家から警察にご厄介になる奴を出しちゃいかんからな。」
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