黒木昭子は知人の米倉有紀に連絡を入れる。
黒木「米倉さん、出張エステお願いしたいのよ、今度、スポーツジムに井ノ上胡々希ちゃんって新入社員が入社する事になってね。
雑談してたら彼女、レズビアンで恋人と別れたばかりでちょっと溜まっちゃってるんだって。
だからと言って別れたばかりの人に誰か紹介なんて出来ないしそれなら同じレズビアンの米倉さんにお願い出来ないかと思いっいたのよ。
でも初対面の人とは恥ずかしいだろうからエステシシャンの米倉さんに来てもらったらと思ってね。」
米倉「その娘は綺麗系なの可愛い系なの?私、どちら系の娘しか致しませんので。」
黒木「両方持ち合わせてるのよ、腕鳴らない?」
米倉「黒木さんが女性褒めるなんて珍しいわね、買ってるの?」
黒木「まあ、そんなところよ、急で悪いのだけど明日の夜お願い出来ないかしら?」
米倉「いいわよ、どこまでしていいの?そうか、本人に聞けばいいのか。」
黒木「また明日連絡するわ。」
電話を切ったあとニヤリと笑い、声を上げて笑い出す。
黒木「エステの映像、ばら撒くと言って脅せば辞めるわよね、アハハハ、今から楽しみだわ。」
翌朝、ジムに敷設されている簡易コンビニへ、朝食を買いに行き食欲ないながらもヨーグルト、サンドイッチ、野菜スープを食べ、身支度を整える。
「カジュアルとは言われたけどブラウスとスカートよね、採寸があるけどストッキングもよね。
下着はトレーニング用のでいいよね。」
髪をアップに纏めてメイクをし時間までパソコンでネットニュースなどをチェックする。
時間になりカードとシリンダーキーを鞄に仕舞、事務所へ。
「おはようございます、井ノ上胡々希です、本日はよろしくお願いします。」
頭を下げ顔を上がると事務員の女性二人と堂本部長が居る。
「やっぱり実物可愛い!」
「そう?私は綺麗と思うよ〜。」
堂本「井ノ上さんの写真を見たらこんな感じで…。苦笑」
「えぇ〜、インストラクターの◯◯さんも言ってたもん。」
堂本「事務所だからいいが言葉遣いに気をつけるようにね。」
「「はーい。」」
そのやり取りに緊張気味だった胡々希は少し安堵していると亮平と目黒が入ってくる。
堂本「社長、おはようございます、本日ですが社長室で大西君の採寸、応接室で井ノ上さんの採寸となっています。
黒木さん、まだ来てないけど寝坊とかないよね?」
「あー、前からしてたんですけど遅刻の時、カードタッチし忘れと堂本課長、違った、部長に言う様言われて…。」
「今日は社長が先にいらしてるから誤魔化せないので良い機会だ思って進言しました。」
「黒木さんが怖くて言い出せず申し訳ありませんでした。」
二人の事務員が頭を下げ謝罪。
堂本「二人とも気付かずこちらこそ申し訳なかった。」
二人の事務員に頭を下げる堂本。
と、そこへ大西丈一郎が入室してくる。
大西「おはようございま…、皆さん、どうしたんですか?」
困惑しているとウェア業者、男性と女性と黒木の三人が入室してくる。
黒木「駅で業者の方とお会いして…おはようございます。(心の声(危な〜い、業者と会ったから良かったけど社長に遅刻がばれるとこだったわ。))」
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