〇〇バに入りそれぞれ注文した飲み物を持って空いていた席に。
周りを見渡すと男女のカップルか、女性グループのみで、男だけのグループというのは見当たらない。
「ここなら目立たないと思ってきたが、こりゃ逆に目立つかな(笑)まいいか。」
前回に引き続きコーヒーフラペチーノを頼んだ亮平は、それを一口ストローで吸った後目黒に、
「さっき社長室のパソコンで見て貰った通り、寮の部屋にはカメラと盗聴器が仕掛けてある。
最初は防犯の一環(嘘)だったが、今度入社してくる井ノ上胡々希さんに一目惚れしてしまってね(笑)」
目黒「は、はあ。それで私は何をすれば?」
「あの件があり、君が黒木の事快く思ってないことも知っている。」
目黒「そんな……私は。」
「いいよ、隠さなくても。彼女には俺も苦い目に合ってるから。
とはいえ何故か解らないけど、会長のお気に入り。
直ぐに馘ってわけにも行かなくてね。」
目黒「は、はあ。」
「目黒も見ただろ、面接の時に井ノ上さんを睨む黒木の目。
あれは黒木のプライドが傷付けられたってだけじゃなく、女としての嫉妬ってのも、絶対にあるよあれは。
寮規定で自室への異性の入室は禁じてはいるが、同性までは禁じていない。
それを悪用して黒木が、井ノ上さんに対して嫌がらせをするかもしれない。
もしそんなことがあれば、黒木を馘にできるかもしれない。
私の知らないところで何かあったら、井ノ上さんが可哀そうだから、この映像を君にチェックして欲しいと思ってね。」
目黒「私がですか?でもそれでは先程みたいに、は、裸を見てしまう場合があるかも…社長は他の男に好きな女性の裸を見られても大丈夫なのですか?」
「そこはほら、個々の性癖って言うのかな……俺はどっちかと言うと綺麗な彼女が出来たら、自慢したい方なのかも(苦笑)」
目黒「そうですか、わかりました。やらせていただきます。」
「悪いね。これで君の女性不信が完全に治れば、インストラクターに復帰して欲しいと思ってる。君目当てのおばさま会員も多かったからね(笑)」
目黒「復帰できれば嬉しいですが、まあそれは急がずに……それにしても社長にはお世話になりっぱなしで…ほかに何かあれば、なんでも申し付けてください。」
大西自宅
「明日はウェアの採寸か…器械の操作説明もやるって言ってたけど、ちらっと見た限りだと皆使ったことありそうだし。
でも一応新入社員なんだから、そんなこと言ったら、嫌われちゃうかな?特にあの人の股間ばかり見てた、黒木っていう女性インストラクター、癖強そうだしな…」
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