看護師の説明を聞き頷き、亮平から保険証の事まで心配してくれる。
(心の声(体の心配までしてもらって申し訳ないな…、採用取り消しじゃないんだ、良かった、渡辺君の事が有ったのに本当にいいのかなぁ…。
私、弱くないはずなのに何でだろう……。))
亮平の顔を見ない様、反対側を向き声を押し殺し泣いているが肩が震えている。
「ほ、保険証…、鞄の中に入ってます…、国民保険です。
あっ!もしかして緊急連絡先の伯母に連絡入れましたか?
伯母から聞いていると思いますが疎遠なんです、誤解されたままで中学卒業後、会ってないんです。
今私が住んでるマンション、祖父母の持ち物で伯母に返さなくてはと思ってたので寮に入れて頂くのに丁度良かったんです。」
亮平からは伯母、里香が胡々希に謝っていたと教えられマンションの名義は胡々希になってると教えられる。
「私にも帰る場所があるんだ…。
渡辺君の事ですが…、友達から聞いたのですが私が渡辺君と付き合う理由が大学と将来性で選んだと…、
それからとても言いにくいのですが…、渡辺君、大学の友達に性の事も話してるみたいで…
こんな話ししてしまって恥ずかしいんですけど普通はしませんよね?
社長の言う通り、寮に入って物理的な距離を取りたいですのでお願いします。
一回、マンションに戻って身の回りの物取りに行きたいのですが…、堂本部長が居らしてくれるのにご迷惑ですよね。
明日、一人で行ってきます。」
亮平のiPhoneに着信音が入る、堂本部長から病院前の車寄せに居ると。
※元投稿はこちら >>