亮平の愛する女性に…。の言葉に嬉しくなり手を繋ぎながら弾むように桟橋に向かい足を進める。
「公園出て真っ直ぐみたいですね。」
案内板に目をやりながら会話。
「力づく…、ですね、そんな人も居ますね…。
人のことなんだと思ってるんだろう?さっきのカフェに居た女性もなぜ相手が居るのに声掛けるんだろう?
それだけ亮平さんが素敵だからなんですけど私たち恋人同士に見えないかなぁ?
あっ、でも勘違いとは言えホテルの人は夫婦と思ってたから…、ホテルの人は職業柄から言ったのかなぁ?」
そんな話をしていると客船が入港している桟橋へ到着する。
「階段から上のデッキに上がれるみたいですね。」
上から見ると〇鳥IIIが停まっている。
「亮平さん、亮平さん、シンガポール行きみたいです。」
海風が髪とスカートを健康的なふくらはぎも見える。
乗り込む前の人か客船の写真を撮ってる人が胡々希の方にカメラを向ける。
−−−佐久間スポーツジム−−−
「言い訳になっちゃいますが程よく金回りが良くなったら渡辺には社長と井ノ上さんが相思相愛だと言おうと思ってました。
仲睦まじい写真でも見れば諦めるんじゃないかと思いまして……。」
深澤はそう言いジムを後にする。
大西丈一郎は考え目黒の元へ行き、会議室で深澤のあらましを話。
「まだ彼は井ノ上さんを諦めていないのですか…、困った人だ。
渡辺くんの件は私から社長に話しますので大西トレーナーはその深澤とか言う男と井ノ上さんが二人っきりにならないよう見張ってて貰えませんか?
社長も私もジムばかりに居るわけにはいかないので…、ほかの社員たちには内密にして下さい。
菊池くんたちには私から口止め、情報収集を頼んでおきます。
大西トレーナーには別途手当を付けるよう私から社長に言っておきます。」
−−−渡辺照家−−−
鏡に向かい己の顔をじっくり見ている。
「背は高くないけど顔は中々なものだよな、…お見合いしてオバサンと結婚し社長になったら出張…。
胡々希と会ってこっちに連れてきて囲う生活もわるくないよな。
あっ、この辺りスポーツジムないか、胡々希の美貌でサークル作って健康体操なんかさせりゃー、爺婆や母ちゃん世代にばっちりハマるだろうな。」
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