店内で男に追いつき声をかけようとすると、振り返った胡々希から「ジャケット脱いでくれますか?」と声がかかり言われるままジャケットを脱ぐ亮平。
亮平の身体つきを見た男二人が怯むのが分かる。
その男たちに向かって一方的にまくし立てて、化粧室の中に消えていく胡々希。
呆気に取られている男たちに向けて
「(亮平心の声:胡々強いな…でも、この二人そこまでの度胸は無いみたいだけど、中には力に任せて欲望達成しようとする奴らもいないではないから、注意しないと。)
君達若そうだけど大学生?おじさん体力には君たちに負けない自信あるよ。(笑)」
そう言うと見せつけるように二の腕に力こぶを作って、
「若いんだからナンパもいいけど、連れがいる女性は避けることだね。
そうそうセックスの相手探してるなら、君達の斜め前のテーブルの女性二人連れもそういう相手探してるみたいだからナンパしてみたらどうかな(笑)」
そう言うと、テーブルに戻る亮平。少し遅れて男二人も戻って来る。
テーブルに戻った亮平を見て、女性二人がテーブルに近づいて来たときに向こうから胡々希が戻って来るのが見える。
そちらに向けて大きく手を振りながら
「食事終わったなら、そろそろ行こうか。」
胡々希が近くまで戻って来ると、伝票と胡々希の荷物を持って立ち上がる亮平。
出口に向かって歩いていく胡々希と亮平の後姿を見つめている、男二人連れと女二人連れ。
その後この二組がどうなったかは、胡々希と亮平には与り知らぬこと。
会計を済ませて店を出た胡々希と亮平
「さっきは心許なかったんじゃなくて、中には力づくに及ぶ輩もいないわけではないから、念には念を入れて…」
そう言ってからボソッと付け足すように、
「愛する女性に何かあったら大変だし…(照笑)」
桟橋に向かい歩みを進める胡々希と亮平。
その手は固く握られている。
佐久間スポーツジム
「深澤さんはバイト代を入手する目的で、〇〇大学出身の渡辺さんって方に頼まれて、丙ジムに井ノ上の事を探りに来たと…」
「は、はい…す、すいません。」
「最初の目的は邪ですが、身体を動かしたいのは動かしたいと…」
「ええ、この頃運動不足だと痛感はしてまして…入会金とかも渡辺が負担してくれるって言うもんですから…」
「分かりました。私の一存では判断が付きませんので、上の者と相談の上、深澤様のジムへの入会が可能かどうかご連絡させていただきます」
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