「恥ずかしかった…ごめんごめん。
でも可愛くて綺麗な胡々のこと見せびらかしたくてさ(笑)。
男の性(さが)って言うのかな…あっ、俺だけかも。
どうしても嫌だったなら今度から控えるようにするから許してよ。」
助手席に座る胡々希の手を握り、片手でハンドル操作をして〇〇〇〇ホテルの正面玄関の方に車を進める。
「夜、食事【も】ここでね(笑)」
そう言った時に車が停車し、それと同時にドアマンが近づいて来る。
亮平が窓ガラスを開けるとドアマンが
「いらっしゃいませ。ご宿泊のお客様でしょうか?」
「予約した佐久間と言います。チェックインにはまだ早いですよね。」
「お部屋へのご案内はまだかと思いますが、チェックインだけできるかどうか聞いてまいります。」
館内に入ったドアマンだったが直ぐに戻ってきて
「佐久間様、お待たせいたしました。
チェックインの手続きは可能でございますので、お荷物があればお下ろしの上、館内の方へどうぞ。
お車は当方で駐車場の方へ移動しておきます。奥様もどうぞ。」
ドアマンが助手席側のドアを開けるため、急いで回り込む。
「胡々行こうか。チェックイン手続きした後、歩いて海の見える公園に行こう。
で、お昼はさっき胡々が言っていたカフェに。」
そう言うと自らは車から降りて、さっきコンビニで買ったビニール袋と、巾着袋(玩具入り(笑))を後部座席から取り出す。
そして訳が分からないといった表情を浮かべている胡々希の腰を抱き、ドアマンの後ろに続いてホテルフロントに。
フロントに付くとフロントマンが
「佐久間様お疲れ様でございました。
本日2名様のご利用で最上階海側のお部屋、ご予約承ってございます。
こちらにご記入お願いします。」
宿泊票が挟まれた革張りのバインダーを差し出すフロントマン。
亮平は宿泊票を記入してフロントマンに戻す。
胡々希の名前は自分の名前の下に胡々希とだけファーストネームを書く。
「ありがとうございます。申し訳ございませんがお部屋へのご案内は〇時以降となっておりまして…」
「大丈夫です。海の見える公園まで散歩してきますので。
申し訳ありませんが荷物を預かっておいていただけますか?」
「畏まりました、行ってらっしゃいませ。」
そう言うと深々と頭を下げるフロントマン。
「宜しくお願いします。行こうか胡々。」
胡々希の腰に腕を回しフロントを離れて、玄関ドアに行くとさっきのドアマンがドアを開けてくれる。
「行ってらっしゃいませ佐久間様。」
ホテルの敷地を出ると左に曲がる二人。
「さっき言ってたカフェってこっちでいいんだよね。
ちょっとお腹減っちゃったから公園に行く前に軽く食べて行こう。」
佐久間スポーツジム
体験メニューを終えた深澤をシャワー室に案内して
「では深澤様、本日はお疲れさまでした。
お着替えが終わりましたら一階の受付にお寄り下さい。
ありがとうございました。」
そう言って深澤と別れジムに戻って来た大西に
「大西ちゃん、大西ちゃん。さっきの体験の彼帰ったの?」
と三人組の気基地が声をかける。
「今シャワー浴びてると思うんで時機に帰ると思いますが、何かありましたか?」
「いやなにね。俺らがバイクやってるときに彼も隣に来てたじゃない。
あの時彼、俺らにしつこく井ノ上さんの事聞いてたから…
何か探ってんじゃないかと思って。大西ちゃんも薄々思ってたでしょ。」
「そうですか、やはりねぇ…目黒さんに伝えて社長の耳に入れて貰います。
ありがとうございます。」
そう言い、壁際の内線で目黒に連絡する大西
「目黒さん、大西です。さっきの内線の件間違いなさそうです。
彼深澤さん、井ノ上さんの事を探ってますね。
菊池さんとかも井ノ上さんの事聞かれたって言ってました。」
「そうですか、ありがとうございます。明日社長の耳には入れておきます。」
シャワー室深澤
シャワーを頭から浴びながら
「社長の佐久間亮平って奴と、井ノ上胡々希が出来てるのは間違い無しだな。
照の奴も社長相手じゃ敵いっこないんだし諦めりゃいいのに。
ツーショットの写真でも撮れれば、あいつも諦めつくかな(笑)」
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