胡々希と別れ、本屋のあるフロアで降りて、フロア内を歩いていると、どこか懐かしい複数のモーター音が聞こえてくる。
「これは…ラジコンカーか?」
音のする方向に向かうと、そこにはラジコンカーのサーキットが。
「ほぉ…こりゃ懐かしい……ミニ〇駆…まだ人気あるんだな。」
亮平が覗き込んでいるガラスの上部には、ミニ〇駆サーキットの看板が出ている。
コース上を周回する色取り取りのミニ四駆を見つめている亮平。
気が付くと〇分ほどの時間が経過している。
「やばっ……〇分だからまだ買い物終わらないだろうけど、胡々の事本屋で待ってないとな…」
少し早足で本屋まで行き、入口のところに平積みになっている単行本の、新刊小説の出だし部分を少し読んでは戻し、また別の本を取っては少し読んでを数冊繰り返して、中に入って行こうとしたときに、胡々希の「亮平さん!」という声と、男の「あの……。」という声が聞こえてくる。
振り向くと顔に満面の笑みを浮かべた胡々希とその後ろに見知らぬ男の姿。
「お待たせしました…」という胡々希に対して、
「買い物終わった?……ところで後ろの彼誰?知り合い?」
その亮平の言葉に胡々希は?
年のころは30前後、亮平よりは年下であろうその男は、バツが悪そうに横をすり抜け、本屋の中に入っていく。
「なんだよ、男もちかよ……それにしてもいいケツしてたよな。あのケツ両側から抱えて真ん中に突き立ててぇ……あの男ガタイ良かったな…あっちもでかくて、絶倫なのか?人様が働いてるときに…羨ましいったら無いぜ…どんな声で啼くんだろうな…」
そんなことを思いながら男が、胡々希と亮平のいたところに視線を向けると二人の姿はもうそこには無かった。
本屋を離れて並んで駐車場に向かう胡々希と亮平
「荷物持とうか?」
胡々希が持つエコバックに手を伸ばす亮平に胡々希は?
「じゃあ今度は海の見える公園に行こう…(心の声:胡々希ってやっぱり男の目引くよな…〇時間後俺は、そんな胡々希と身体を合わせてると(笑))」
車に乗り込み駐車場を出て、
「そうだ、途中コンビにあったら寄るね。」
佐久間スポーツジム
着替えをして受付に戻る深澤。
受付嬢に連れられジム内で大西丈一郎と対面。
「本日案内を担当させていただきますトレーナーの大西と申します。宜しくお願いいたします。」
頭を下げる大西に対して、
「宜しくお願いします、深澤です。(心の声:くそっ、井ノ上さんじゃなかったか、井ノ上さんならよかったのに…)」
軽く頭を下げ返す深澤。
「深澤様、深澤様は本日体験とのことですが、何か使ってみたいマシンなり、どのような運動をしたいとかの要望はございますか?例えば最終的には腹筋を割りたいとか?」
「いえ、そんな高尚なことは……働くようになって運動不足になってしまって…務めてる会社が平日休みなもので、ホームページを見て…」
「そうでございますか…では本日は健康増進メニューというものを体験していただこうと思いますが。」
「あ…は、はい。そちらで宜しくお願いします。」
胡々希を探すために、ジム内を見渡している深澤は、半分上の空で答える。
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