亮平マンション
シジミの味噌汁を作り終えたころ、部屋のインターホンが鳴る。
小さなディスプレイには胡々希の姿が。
玄関に迎えに出て、ドアを開ける。
「いらっしゃい。もう少しで出来上がるから、リビングのソファにでも座って待っててくれる。」
胡々希をソファに座らせたときに、炊飯ジャーが炊き上がりを知らせる。
「おっ炊けた炊けた…」
キッチンでご飯をほぐしながら、ソファに座っている胡々希に、
「さっきの話の続きなんだけど…
俺が渡辺君に対してヤキモチ妬かないのかって事だったよね。」
考えを纏めるように少し口を噤んだ後、再度話し始める。
「ヤキモチっていう感情なのかは分からないけど、渡辺君が羨ましいって思うことはあるかな…
それは胡々の処女を手に入れることができたって事(笑)
でも俺が胡々と知り合うのは渡辺君と経験した後だったし、今過去の事をとやかく思っても現在は変わらないから…
そんな事より、今胡々とこうして一緒に居られることの方が大切だし、渡辺君がどう思ってるかは知らないけど、渡辺君に対して優越感もあるよ。
(心の声:渡辺君、君の大切だった胡々希ちゃん、これから俺が身体も寝取って色々と教え込んであげるから……色々考えて一人悶えてるがいいよ)」
「さあ、できた完成っと…
献立は、パックのだけどうな丼と、シジミの赤だしお味噌汁、鶏むねチャーシューを散らしたサラダと、香の物ね。
これくらいの器だけど、胡々ご飯はどれくらい食べる?」
味噌汁椀等の配膳を終え、小さめの丼茶碗を胡々希の方に指し示す亮平。
目黒部屋
玄関から部屋を出て行く胡々希を画面上で見送る目黒
「社長、そりゃあ殺生ですって……俺だって胡々希さんが中で本気でいくとこ、見たかったのに……」
真っ暗になった画面、カシャというドアがロックされる音をマイクが拾う。
「今夜は社長に晩飯強請るわけにも行かないし……しょうがない、外に食いに行くか」
三人組(菊池・横山・京本)が呑んでいる居酒屋に向かう目黒
居酒屋
目黒が店に入って、いつも5人で呑んでいる席の方に反射的に目を向けると、
そこには菊池&横山&京本の姿が。
目黒はそちらに脚を向け、三人に会釈して席に着く
「皆さんお揃いで…席だけご一緒させてもらいます。」
「目黒ちゃんこんばんは。亮ちゃんは一緒じゃないんだ。」と菊池
「目黒さんどうも。席だけと言わず会計も一緒しません?(笑)」と京本
テーブルの上には所狭しと、空いた大ジョッキや料理の皿が並んでいる。
伝票を横目で見ると、かなりの品数を飲み食いしているようで、
「いやぁ、今日は飯だけ食いに来たんで会計は別で(笑)」
「やっぱり無理か(笑)3人が4人になれば、会計少し安くなるかと思ったんだけど(笑)」と横山
注文を取りに来た店員に、会計は別と念押しした上で定食と中ジョッキを頼む目黒。
「亮ちゃんは何してんの」と再度菊池
「さあ…いつも一緒にいるわけじゃないし…(心の声:付き合ってるのは周知の事実とは言え、胡々希さんとセックスの最中です、なんて言えないもんな…)」
「菊池さん、亮平さんに電話して呼び出しましょうか?」と横山・菊池
「そ…それは止めた方が……」
「なんで?何か拙いことでもあるの?」と菊池
「…い…いや、社長終業時別れ際に、どこか出かけるようなこと言ってたから。」
「井ノ上さんと一緒だったりするのかなぁ」
「詳しいこと知らないの?目黒さん。誰と出掛けたとか、どこに行ったとか。」
目黒の定食が来ても、その話で盛り上がっている3人。
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