急にダンスを止め亮平の前に座った胡々希がセクシーに見えないですか?と。
その瞬間、亮平の心の中で何かが弾ける。
「何馬鹿なこと言ってるの?セクシー過ぎて平静を装うのに苦労するくらいだよ。」
言いながら、胡々希の後頭部に掌を伸ばし、自分の方に引き寄せて、
至近距離に来た胡々希の瞳を見つめながら、
「本当はずっと、ダンスを見ながらこういうことも考えてた。」
一段と胡々希の顔を引き寄せると、唇が胡々希の唇に軽く合わさる。
「それが証拠に、ほら……」
唇を離すと今度は、胡々希の片手を取り自分の股間に宛がう。
「硬くなってるの分かるだろ。これが胡々希(わざと呼び捨て)がセクシーな証拠だよ」
その後胡々希を強く抱きしめる亮平
後ろに廻された手が、胡々希の背中を縦横に撫でまわり、
耳に寄せられた亮平の唇は、時に胡々希の耳たぶを甘噛みし、
時に優しく息を吹きかけながら、小さく言葉を発する。
「胡々希、君が欲しい……いいよね。
(心の声:そうか、目黒の奴がカメラで覗いてるんだっけ…
まぁ、いいか…あいつの女性不信克服の一助になれば。)」
寮自室の目黒
自室のパソコンで、胡々希の部屋の様子を覗く目黒
「社長……井ノ上さんを抱きしめて……俺こんなこと何年できてないんだろ
井ノ上さんの表情、色気が醸し出されてていいよなぁ…
AVみたいな作りものじゃない、本当の恋愛…
社長何か囁いた?井ノ上さんが軽く頷いたような。
社長の手の動きが少し早くなったな。」
盗聴器から流れてくる音声のボリュームを大きくする目黒
スピーカーからは亮平の手の動きにより発生する、ほんの微かな衣擦れの音及び、亮平と胡々希の息遣いが聞こえてくる。
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