「こっちこそ、胡々ちゃんがよければ一緒に走って欲しい…
キス魔ってほどじゃないと思うけど、キスは好きだよ。
自分の気持ちを確かめられるし、相手の気持ちも何となく察することができるから。
胡々ちゃん、キス今でも嫌い?そんなことないよね(笑)」
そう言って再度キスをしようとしたときに
目黒「社長、すいません遅くなりました。」
インターホンを通して目黒の声
「つくづく間の悪い奴だな…(笑)」
いいながら胡々希の顎を持ち顔を上向かせて、軽く一瞬唇を合わせ、
「夜までは二人きりになる時間無いだろうからね……その変わり夜になったら(笑)」
言い終えて玄関まで目黒を迎えに出る亮平
目黒「遅くなりました。」
「いや、思ってたより早かったよ。さっきも言ったけど、ちゃんと走って来たんだろうな(笑)」
目黒「走りましたって。疑うんなら公園でいつものメンバーに聞いてみてくださいよ。
皆、池のほとりで屯って何してたと思います?社長と井ノ上さんの噂話ですよ(笑)
私にあの美女は誰だとか、佐久間さんとの関係はとか聞いてきて、
それ振り切って走り出したら、並走してまで聞いてくるのいるから辟易しましたよ。」
「分かったよ、明日からも一緒に走る機会あるだろうから、その時に会ったらきちんと説明しとくよ(笑)」
亮平と目黒がダイニングに入ると、そこのはなぜか頬を赤く染めている胡々希が。
目黒「井ノ上さん…昨夜に引き続きお待たせしてしまい申し訳ありません。
(心の声:あれっ?また井ノ上さん赤くなってるぞ、なんで?……まさか朝っぱらからキスでもしてた……あっさっきの社長の、思ってたより早かったって言葉、これを当てこすって。)
横山さんのモデルの件、私はブーメランパンツ穿いて、立ってるだけでいいんですか?」
「横山さん、水泳に関してはずぶの素人だろ。
水泳パンツを買うにしても海で穿くようなダボってしたやつを買ってくるかもしれない。
でもプールで泳ぎを習うには、あれは着衣水泳みたいになってしまって不向きだから、目黒がブーメランパンツ・俺が普通の競泳用パンツを穿いて、こんな水着がいいですよって意味のモデルでもある。
勿論初心者が水の中に初めて入った時に取りがちな行動を実演して、ここはこうしましょう、あそこはこうしましょうっていう意味のモデルの意味が主だけど。」
「じゃあ、早速食べましょうか。」
三つのご飯茶碗に、鍋の白粥をよそい分けてから
「胡々希さん、粥には塩も何も入れてないんで、梅干しでも塩でも醤油でも、好きなもので味付けしてくださいね。
あと目黒、この味付け卵は胡々希さんの差し入れだから。」
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