「黒木が反対?インストラクターの統括は任せてはいるけど、彼女に人事権はないよ。
入社後の異動等の最終的な人事権は堂本課長(人事部長兼務にしましょう)にあるからね。
それと寮の件だけど、今ちょうど空き室はあるはずだし、井ノ上さんもここから毎日通勤するんじゃ大変だろうから、井ノ上さんがよければ、入社前でも引っ越しして貰っていいから。」
再度コーヒーフラペチーノを吸ってから、
「黒木の件に戻るけど、入社面接では彼女の刺々しい態度、内心閉口してたんじゃない。
彼女仕事はできるんだけど、可愛い子や綺麗な子に嫉妬心?が強くてね(苦笑)
たまに他のインストラクターから苦情が入って、少し困って…あ、この話は絶対内緒だからね。」
そう言いながら中身が四分の一ほど残って、表面に水滴の付いたコーヒーフラペチーノのカップを掌の中で弄んでいる亮平。
「さっきの寮の話だけど、早く引っ越す気があるなら堂本課長に部屋のクリーニングを頼んでおくから連絡して。(確認の段階で盗聴機・盗撮機を仕込むのかなぁ)」
そう言って自分の名刺を一枚取り出し、裏面に自分の携帯番号を書いて渡す亮平。
残っていたコーヒーフラペチーノを、ズズッという音と共に飲み干した亮平は立ち上がり
「じゃ井ノ上さん。俺そろそろ帰るから。○月から宜しくね、期待してる。それと柱の影からさっきからこっち伺ってる、彼……渡辺照君だっけ…にもよろしく言っておいて(笑)」
飲み終わったカップを分別して店内のゴミ箱に捨て店を出た亮平は、
胡々希と、柱の陰に隠れている積りの渡辺照に、軽く手を挙げて改札の中へと入っていく。
ジムから帰って来て荷物を置いた黒木は、まず更衣室に行き鏡の前で着ていたものをすべて脱ぎ捨て、全裸になる。
「あ~疲れた。。今日の客はおじさんとおばさんばっかり…目の保養にもなりゃしない…早く大西君入社してこないかな…その前に〇〇日のウェアと水着の採寸及び撮影ね。井ノ上って小娘のこといびりたおしてやるんだから……あ~このおっぱい大西君に揉んで欲しいわ……」
そう独り言を言いながら、両方の乳房を添えた両手で持ち上げ、手に少し力を入れ揉む黒木。
少しの間続けている黒木の唇の隙間からは、小さな甘い声が漏れ始める。
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