幸せにします。僕を信じてください。心地良い言葉…と包み込まれるように抱きしめられとてもドキドキする、嬉しい。
亮平の顔が見たいと視線を上げると目が合うが想いを伝えられたこととで照れて俯いてしまう。
「はい、新しい恋愛に踏み出します。
これからよろしくお願いします。」
キスしてもいいですか?の言葉に頷くが中々顔を上げられない、それどころか照れてしまい両手で顔を覆い隠してしまう。
「社長…、恥ずかしくて…、ドキドキしてしまって……。」
亮平が肩から手を離すと顔を覆っている手に上から重ねる。
ゆっくり手を離すと今度は顎を持たれ上を向かされる。
朱色に染まった顔と潤んだ目の胡々希。
亮平の唇が近づいてくると…、そっと目を閉じると最初は髪の毛(頭の上)に軽く触れるキス。
一度離れると額、目元、耳元、頬、そして唇、それもソフトなタッチで直ぐに離れる。
耳元に唇が触れたとき、胡々希の身体がピクッと動く。
それから唇に何度も…繰り返しのキス。
(心の声:丁寧で優しくて…、私の状況も見ながら…、そうかぁ…、好きだから優しくしたいし思い遣りたいと思うのよね。)
目黒は眠っている、誰にも見えない場所。
「……んっ、社長?」
亮平の舌が胡々希の唇を舐める…、こんなキス初めて…。
頭の中がクラクラしちゃう…、もっとしたい…、私、こんなにも社長に触れたかったんだ……。
濃密な?時間が終わると亮平から名前で呼んでほしいと言われる。
「…亮平さん、でいいですか?
私のことは胡々希、胡々、胡々希ちゃん、胡々ちゃん
こっこは大分昔の呼び名ですね。
会社では今まで通り社長で、亮平さんも井ノ上でお願いします。
……目黒さんの前でも井ノ上さんですか?私も社長と?」
会社以外でも目黒の前、友人の前で苗字呼び?と言った感じで軽く拗ねるような仕草を見せる胡々希。
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