亮平が目黒を移動させる時、少し手助けした時、腕に触れると。
目黒「井ノ上さんも柔らかいんですけど…、米倉さんのがもっと柔らか……グゥーグゥー。」
「寝てしまわれましたね、柔らないのは性格の話でしょうか?言葉遣いでしょうか?」
ランコントルで挨拶した時、目黒は米倉と挨拶の握手をしていた。
「……社長だから言いますが米倉さん、同性愛者と言うより何かトラウマみたいなものを……。
恥ずかしい話なのですが……(羞恥で少し泣きそうな顔をしながら)黒木さんに薬を飲まされた日、あの日…、米倉さんが(身体の)火照りを解してくれたのですが何度もごめんなさいね。
貴女のせいではないの。
全部、薬のせいなど話してくれたんです。なので自分を許してくれる?自分が許せる人に心開くのではないでしょうか?」
鼾をかき眠っている目黒に社長が掛けふとんを掛けながら花火の上がった夜空を見上げる。
「花火きれいですが(街の灯が)明るいですね、花火の色がよく見えないです。」
手を差し出され立ち上がる。
亮平がバルコニーの窓を開くとバルコニー脇にあるサンダルを出してくれる。
「一緒に?…サンダル、一足しかありませんよ?
……一緒に?(見てくれるんですか?)」
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