メールを見ると少しガッカリする胡々希。
「そうか…、そうだよね、朝食の時、目黒さんと打ち合わせするよね、仕方ないよね…。
会員さんたちのメニューの件、ジムで見てもらう?
ジムで立ち話だと可笑しいし…、社長室?んー、どうしよう……。
取り敢えずメール…、プライベートでは胡々希って言ってたのになぁ。」
【社長、井ノ上です。
折角のお誘いありがとうございます。
目黒さんがいらっしゃると言う事は打ち合わせされると言う事でしょうし遠慮させて頂きます。
特別会員様のメニュー表、横山さんは分は出来上がっていてそれもご相談したかったのですが
後程、社長室にお伺いしても宜しいでしょうか?
菊池さん、京本さんの分は半分、大西さんからご紹介頂いたお二人のメニューは但し書きまで出来上がっています。
その他の相談もあるのでお時間のある時、よろしくお願いします。】
「あ〜あ、昨夜のお詫びしたかったのになぁ…。」
冷蔵庫からトマトジュースを出し飲み干す。
「出勤まで時間あるしご飯前に半身浴しようかなぁ。」
着替えを持ち、タブレットを持ちバスルームへ。
着ているものを全て脱ぎ、畳み全身鏡に身体を映す。
「ボディチェックでから脱衣所の鏡大きいの有り難いわ。」
その頃、目黒が亮平のマンションに入る。
目黒「社長、おはようございます、何だか浮かない顔をしてますね?何かトラブルでもありましたか?
おっ、今日も美味そうですね、冷やしぶっかけうどんですか、食べちゃっていいですか?」
“バスルーム”
今度は簡単にではなく全身隅々まで泡のボディソープで洗い、軽いメイクも落とし髪の毛も洗いパックをしてから湯船に入る。
(心の声:今夜、仕事終わった後、外に出てジョギング出来る所、公園とか探しに行こう〜。)
数十分後、半身浴を終えヨガウェアの上にTシャツを着、事務所へ。
「おはようございます。(カードキーをタッチすると出勤記録が入力される。)
社長は出勤されていますか?」
堂本「まだ出勤されて…、今、目黒さんと見えましたよ。」
「社長、目黒さん、おはようございます、社長、少しお時間宜しいですか?」
目黒に社長室のドアを開けられ中に入ると昨夜のお詫びとお礼をすると
「此方をご覧ください。」
横山忠義の初めてのスイミング講座のレポートを提出する。
「京本北斗さんのフォームの見直し、菊池勝利さんのリラックスの方法ですがヨガかストレッチ体操をと思ってます。
それから大西さんからご紹介頂いた二名様にはエクササイズと食事の提案をしたいと思ってます。
横山さんのレッスンメニューのモデルになって頂ければと……今日の業務後にお願い出来ませんでしょうか?
目黒さんも…、二人にご意見頂ければ自信にもなりますし改善点も発見出来ると思うんです。」
返答を聞き持ち場へ、今日はプールのアシスタント、水着に着替え先輩インストラクターに付き
一般会員さんたちにあいさつをすると女性会員は大西丈一郎へ、男性会員は胡々希へと次々と質問してくる。
大西は慣れているのか軽く応えるが胡々希は顔には出さないが困惑している。
そして軽いセクハラ…。
男性会員1「井ノ上トレーナー、いい身体してるね〜、ボンキュッボンって。笑」
男性会員2「◯◯さん、若い娘にボンキュッボンってわからないよ〜、なっ、ボインちゃん。」
「(心の声:ボインちゃんって何だろう?兎に角、私の身体の事、言ってるんだろうけど…こんな時は……。)
えぇ、食事と運動で気をつけてますから◯◯さんもそちらの方も◯◯インストラクター(先輩)に習えば健康的体型になれますよ。」
男性会員1「こりゃ〜、一本取られたな。」
男性会員2「井ノ上トレーナーは俺ら見れないのか?」
大西「すみません、私達、プライベートレッスンのトレーナーとインストラクターになりまして…。
欠員が出た場合は一般会員さんのレッスンもしますよ。」
とは言っても一般会員さんのレッスンをするを大西自身がする事はあっても胡々希がする事がない事は何となく感じていた。
大西(心の声:社長の井ノ上さんを見る目がね〜、黒木のオバさん、追い出したのだって
井ノ上さんのためだろうし、俺としては貢がせ損ねたから誰か代わりになる人探さないとな。)
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