胡々希からのメールを読むと、パソコンを終了させ画面を閉じると、玄関でカードキー・シリンダーキーを持ち、クロックスをつっかけて玄関を出る亮平。
スマホで〇〇ペイの残高を確認しながらエレベーターホールに向かっていると、胡々希の部屋のドアが開閉する音が聞こえる。
そちらに顔を向けると胡々希の姿が。
軽く手を挙げてその場で待ちながら、
「下のコンビニは〇〇ペイ使えるし、残高は一万円あるから十分だな。」
と独り言ちていると胡々希が小走りに横に。
「じゃあ、行きましょうか。」
そう言うとエレベーターに乗り一階へ。
「ジムの営業時間外はこっちの扉から。」
そう言って、人通りが少ない道路に面している通路の扉を開ける。
「ここの扉もオートロックになってて、部屋のカードキーで開くようになってます。でここの通路を通って、この扉を開ければ外と。」
外に出て横に視線を向けると、多くの人が行き来しているのが目に見える。
「コンビニの中で寮方向と行き来できれば便利なんでしょうけど、セキュリティ面からそのようにはしていません。コンビニのバイト君に漁への出入りの監視なんて頼めませんからね。」
コンビニに入ると並んで飲み物売り場へ。
「なんにしようかな?少し多めに買っておこうかな…」
悩んだ末ビール缶数本と、ウイスキーの瓶を籠に入れ、
「井ノ上さんは何にします?」
梅酒の缶を手にしてチェックしている胡々希に、
「梅酒って口当たりがいいので勘違いしてる人が多いけど、アルコール度数はビール以上、下手したら日本酒と同じくらいってものもあるから、お酒飲み慣れてない人は注意した方がいいですよ。所謂危ないお酒って奴?…私は好きですけど(笑)」
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