プリンを冷蔵庫に入れた時、メールの着信音が聞こえる。
「えっ?一回だけ言っただけなのに覚えていてくれたんだ…。
凄いなぁ…、これって私にだけなのかなぁ?
……違うよね、社長は誰にでも気遣い出来る人だよね、だから商店街でも……、あっ、メール返信しなきゃ。」
【社長、井ノ上です。
お心遣いありがとうございます、苦手と言っても全く飲めない訳ではないので社長さえよろしければ
コンビニまでご一緒しませんか?今から玄関出ますので。】
「これで大丈夫かなぁ?」
洗面所に行くと髪を梳かし纏める。
小さな鞄にお財布を入れエコバッグを持ち、シリンダーキーを鞄に入れ、玄関に置いてあるサンダルを履くと丁度、ご飯が炊けたと知らせる音がなる。
米倉(心の声:あの二人、紳士的だったわ、男の人でもそんな人も居る……、違う、騙されるもんですか!
一皮剥けば野蛮で野獣で乱暴的な生き物なのよ。
あの二人とは仕事、私は女性が好き!……でも目黒さんの声聞いていると安心するのと奥底から解らない感情が溢れてくるのは何故?)
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