目黒さんも誘ったつもりだったんだけどと思いながらも先ほどの母親達、八百屋の女将さん、鮮魚店、精肉店の出来事などを思い出しながら。
(心の声:社長とお似合いなのかなぁ?それだと嬉しい……、えっ、私、社長の事…。
惹かれてるのかなぁ?でも渡辺君の事があったばかりだし……。)
「あっ、はい、私までご相伴に預かってしまっていいのでしょうか?お米、すみません…。(心の声:悪いなぁ…。)」
目黒「井ノ上さん、重い物買う時、社長に荷物持ちしてもらえばいいんですよ、それからパエリア絶品で、井ノ上さんもぜひどうぞ。(心の声:接点増やしてもっと意識してもらわないといけませんね。)
私が言うのも可笑しいですが。笑
社長、私は今日、これから自宅に戻って身の回り以外の物を処分手続きしますので今夜、この階、井ノ上さんと二人ですからね。」
「(心の声:これだけセキュリティ万全なのに社長も目黒さんも気にしてくださるから益々安心だわ。)
次は是非、目黒さんも食べて下さいね、社長、アレルギーやお嫌いな物はありますか?祖母仕込みなので和食系になりますが…。」
亮平の答えを聞いてから部屋に戻ると着替え(薄手の黒いトレーナーに猫プリント、ピンクのショートパンツ、裸足にルームシューズ。)てから炊飯器にご飯をセットし料理をしていく。
「お酒飲まれるのか聞けばよかったなぁ。
今の内に下のコンビニでビール買ってこよ……、メールで聞いてもいいかなぁ?」
少し迷ってから。
【社長、井ノ上です。
先程はお米お持ちくださり有難うございました。
聞き忘れましたがお酒お召し上がりになりますか?お飲みになるのであれば用意します。
メール下さい。】
「社長が飲むなら私も…度数の低い梅酒でも飲もうかなぁ。」
返事を待っている間にサバ味噌、根菜のお味噌汁、大葉としらすのトマトサラダ、出汁取りで使った煮干しの佃煮、梅だれの冷奴とデザートにレンジで作るカラメルなしのプリン。
「プリンは冷やして…、後はメール見てから買いに行けば…、あっ、返信だ。」
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