「三人一緒でも四人一緒でも、うちのトレーナーやインストラクターが大丈夫と言えばOKですよ。もしその気があれば、ジムの方に詳しい資料を用意してありますので一度ご足労下さい。新しく体験メニューも導入しようかと思ってますので、見学がてら一度お越しくださいお待ちしております。では失礼します。」
「井ノ上さん、早速色々と考えてくれてるみたいだね。
他のトレーナーやインストラクターも井ノ上さんみたく、前向きに仕事してくれればいいんだけど…今度はっぱかけとくかな(笑)」
八百屋に行き、胡々希の買い物が終わると、
「じゃあ、女将俺には玉ねぎと人参それにピーマン・アスパラを……」
八百屋女将「はいよ、でもアスパラは時期じゃないから入ってないね。」
「じゃあ、無しでいいや。」
八百屋女将「悪いね…〇〇円ね。そうだ、この頃忙しくて行けてなかったけど、来週にでもジム行くからね。」
会計と引き換えに品物を受け取りながら
「お待ちしてます。そうだ、井ノ上さんの他にかっこいい男性のインストラクターも新規に雇ったんですよ(笑)」
八百屋女将「あら本当……そりゃ見に行かなきゃ(笑)」
少し嬉しそうな女将の様子を、店の端で仏頂面で見ている親父。
続く魚屋で、烏賊と浅蜊を買った亮平は、
「こんなもんかな。トマトは缶詰があったし、サフランと乾燥パセリもあると。
目黒お前のリクエストのパエリア作ってやるよ(笑)」
目黒「ありがとうございます社長。」
「そうだ、井ノ上さんもパエリア食べます?」
と言ったのと、胡々希からの夕食の誘いがほぼ同時
「…そう。じゃあご馳走になろうかな。
ってことでパエリアは明日だ、目黒。
明日の夕飯は私が作りますから食べてください。
あっ、米持ちますよ。」
そういうと、米の袋を胡々希から奪うように持つ亮平。
目黒「そうですか…残念だなぁ……しょうがない、今日はコンビニ弁当で済ますか。」
ジムのビルに戻ると、米を胡々希の部屋の玄関先まで運ぶと、
「そうか入ってくれるか…これでセキュリティも一段階上がるってもんだ(笑)
お前に喧嘩売ろうなんて猛者はなかなかいないだろうからな。井ノ上さん万が一不審者が現れたら、私のマンションか、目黒に連絡してください。直ぐ駆け付けますから。」
そう言って胡々希と別れて、向かいの目黒が引っ越す予定の部屋の玄関を開け、
目黒「社長、私は井ノ上さんの部屋の出入り監視してればいいんですよね。」
「あぁ、私が不在の時には頼んだぞ。井ノ上さんの部屋の鍵が開いたら、アラームが鳴る仕組み、お前の部屋にもつけとく。それならアラームが鳴った時だけ見れば済むだろ。」
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