松井選手が振り返った瞬間、僅かに視線を下へと落とした。全く恥ずかしくないと言ったら嘘になる。
それでも身体を隠すような仕草は、見せず両手は身体の脇に下ろしたまま…松井選手に限って…そんな根拠のない信用からだ。
松井選手に身体を見てみたいと言われ、足を肩幅に開いた。その栞の周りを松井選手はゆっくりと回り身体をじっと見つめた。
栞からは見えない後ろ側に回ると、その本性を隠すことなく顔に出し、とても人々から愛され尊敬される一流のプレイヤーらしからぬ素顔を晒す。
松井選手にとって栞は獲物…お漏らしをしてショックを受けている栞に同情などない…狩人が狩る獲物にどうするわけがない…これまでの気を遣っているような素振りも全て作り物であることが、今の顔に表れていた。
背後から脇腹に触れられると反射的に身体をビクッとさせる…それでも逃げもせずに任せきりになっているのは、昨日強引に服を脱がせなかったことが大きい。
逃げられるかもしれないリスクを感じなごら先の展開を読み切った策は、まんまと功を奏したのだ。
「あ、ありがとうございます…」
腰からお尻に手を滑らせながら褒め言葉を口にする松井選手…痴漢行為そのものだが、栞にとってはそうではなかった…
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