「んっ……」
ベンチでうつ伏せになった栞は、松井選手の指が触れると反射的にピクッと身体を震わせた。
ゴツゴツとした指で太ももの裏側やお尻をグイグイと押されると、さっきのスクワットでパンパンに張っていた筋肉が解されていくのが自分でも分かるほど…
(あっ…これ…気持ちいい…)
酷使した筋肉を揉みほぐされる感覚は初めてで、その心地よさに下着姿を晒して恥ずかしいという気持ちも張りと一緒になくなっていく。
(やっぱり松井選手の言う通りだ…)
一流のプレイヤーというのは、こうして自身の身体をケアするからこそ最高のパフォーマンスを見せることができるのだと改めて思う。
松井選手を信頼し身を任せマッサージを受ける栞は、うつ伏せで顔を伏せているため松井選手の顔は見えず、汗で肌に貼り付いた下着と手から伝わる感触に本来の邪で厭らしい笑みを浮かべニヤつく様子にも気づかない。
「すごく気持ちいいです…本当に大事なんですね…身体のケアは…ところでひとつ質問なんですけど…」
邪悪な笑みを浮かべながら松井選手はマッサージの重要性について語り、それは理路整然としていて微塵も邪な気持ちを悟らせない。
そんな松井選手にマッサージを受けながら、悩みを相談する栞…
「私…人に比べて身体が固い方だと思うんです…そういうことは、やっぱりストレッチなんかで解消するしかないんでしょうか?こういったマッサージで身体を柔らかくするとかできたりするんでしょうか?」
栞にとっては、普段から感じている事ではあって、何気ない質問ではあったが、松井選手とってはまさに格好のエサとなって…
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