言われるがままに指導に応えようとする少女の勤勉さ、向上心。
本当に良い指導者に巡り合えれば、もっと高みへ迎えるのだろう。
憧れてしまった相手がこんな変態でさえなければ…。
崩れ落ちるように跪き、荒い息を漏らす栞。
その様子に、そして夢中の中行われた無酸素運動。
回復の為に取りこもうとする酸素が肺にやってくるたび、身体が大きく上下し揺れている。
(いいねぇ…凄く良い…。
真面目なのは言うまでもないが、信じて疑わない…。
これなら何をさせても、何を言っても、自分の中で咀嚼し、俺にとって都合のいい解釈をしてくれるんじゃないか…。)
四つん這いで俯き、何とか呼吸を整えようというところの栞を見下ろす男の目は腐っている。
そして極上の獲物にありつける喜びを感じながら、内心ではどす黒い感情が渦巻いていた。
(それにしても良いケツしてるぜ…。
俺の指を押し返してくるくらいの張りと弾力…、やっぱり若さって最高だな…。)
手に、指残る感触を思い出しながらその手をわなつかせる男。
持参していたクーラーボックスから、冷えたドリンクの入ったペットボトルを取り出すと、
「よく頑張ったじゃないか…。
汗もびっしょりだね…、この暑さじゃ当然か…。
ほら、喉乾いたろ…?」
半分ほど中身が減っているドリンクを手に持って声を掛ける。
新品も準備はあったが、また一つ男の厭らしくも卑劣な計画が栞を襲い、試すように。
「さっきまで俺が飲んでたやつなんだけど…大丈夫かな…?
トレーニング中に飲むようにしているプロティンも少し混ぜていてね。
結構良いんだよ…、もちろん、「気になる」なら、新品もあるんだけど。」
さっきまで飲んでいたことは事実。
しかし、それだけではない。
この開けたグラウンド…、あたりにはお手洗いなどない。
そんなところで手渡すのは、利尿剤入りのスポーツドリンク。
あえて中身を減らさずキャップが開いているというドリンクよりも、はっきりとさっきまで男が飲んでいたものだとわかった方がキャップが開いている事への違和感はなくなりそうだと考えたからだ。
問題は、それを飲むかどうか…。
(飲むよね…?
だって憧れが愛用してるドリンクだぜ…?
ちょっと…おしっこが我慢できなくなる特別性だけどな…。
もちろん、すぐにじゃない…。
使った筋肉を解す為のマッサージをしながら…浸透していくのを少し待つけど…ね。)
【いつも丁寧なレスありがとうございます。
やりづらいとかわかりにくいとかありませんか…?
また、もっとこういう風にしてほしいとか、こうなったらもっと興奮できそうとかあれば、ぜひ聞かせてくださいね。】
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