「ほ!ほんとうですかっ!?わ、私のほうこそ松井選手とずっと一緒に練習したいてすっ!」
思いがけない松井選手からの言葉…若い頃から自主練は誰とも組まず1人きりて行なってきていたことを大ファンの栞は当然しっていて…その松井かか一緒に…と言ってくれたことに特別な存在になったような気がした。
(松井選手をがっかりさせないように頑張らなきゃ…)
大人の思惑も…ましてやドス黒い欲望など知りもしない栞は、巧みな言葉により張り巡らされていく罠に一歩足を踏み入れた瞬間だった。
「た、確かに…そう…ですね…私は、どちらかというと上がり症で…ここぞっていう場面で緊張しちゃって…最高のパフォーマンスができていなかったかも…たんなる着替えも「見られる」ことに慣れる練習にもなるんですねっ!」
栞の幼い勝手な解釈…まさに松井選手の思惑通りに…
ストレッチか始まると松井選手がしおりの傍らで手を添えてしとをしてくれる…腰のあたりからお尻にそっと触れられるが、それはあまりにも自然で卑猥な下心など微塵も感じさせないもの…というより栞自身にその自覚がない…
「足の使い方…は、はいっ!よろしくお願いしますっ!」
少しずつ少しずつ蜘蛛の糸に絡め取られていることも知らず嬉しそうに返事を返した。
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