「き、着替えくらいっ…だ、大丈夫です!」
確かに今いる場所は、鬱蒼とした木々に囲まれた人目にはつきにくい場所ではあるが、誰も来ないとは言い切れない。
松井選手の言うことは至極もっともで、とてもどす黒い欲望を持っているとは思えない常識的な言葉…けれど憧れの松井選手に指導を受けるというまたとないチャンスをそれくらいの事で棒に振るわけにはいかない。
(栞が恥ずかしがるからダメなんだ…小学生のころは、男の子のいるところでも着替えたこともある…このくらい対したことじゃない…)
ベンチにバックを下ろすと、その中からアンダーシャツとユニホームを取り出すと、栞は一気にTシャツを捲り上げ脱いだ。
スポーツブラをつけているとはいえ、やはり松井選手の前では恥ずかしく感じる。
炎天下でボールを追い続けてきた栞は、顔とアンダーシャツから出た腕だけがよく日に焼けていて黒い…その反面日にあたらない身体は真っ白で、そのコントラストが松井選手の目を楽しませているとは気づきもしない。
急いでアンダーシャツを被りユニホームに袖を通す…そしてショートパンツに手をかけ、これも一気に下ろした。
松井選手に背中を向けていたため、お尻を突き出す格好になり何の飾り気のない白いパンツを晒してしまう。
「お、お待たせしました…」
着替えを終えた栞が向き直ると、松井選手はサッと目を逸らしたが、凝視されていたことには気づきもしなかった…
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