「すまない、泣かせるつもりでは無かったんだ。西田にも事情があるのだろうが、これも学園の規だからな。よければ先生に話してみないか?力になれることがあるかもしれない」
突然涙を零した愛菜に慌てるフリをする。
隣に座って肩をさすって落ち着かせるようにして、親身になって心配するフリをして話しをしやすくしてやる。
「(おやおや、想像よりも精神的に追い詰められているみたいだな。母親の事や事情を話をさせたら奨学生の事を持ち出して私に依存するようにしかけながらたっぷり私好みになるように調教してやろう…)」
「西田、泣いていてはわからないぞ。ここでの話はもちろん他言しないから先生に事情があるなら話してみなさい」
片手で愛菜の手を握り、片手は背中をさすって生徒を心配するいい先生を演じながら、心を開かせていこうとしていた。
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