「は、はいっ!どんな呼び方でもお任せいたします!」
取り繕ってお任せするとは言ったものの、憧れの人物に『ちゃん』付けで呼ばれ、内心かなりテンションが上がっていた。
本人は隠したつもりだが、目の輝きや声量から、興奮していることはバレバレ。
しかし、この純粋さと崇拝は、よからぬことを考える者にとっては餌でしかない。
「そ、そうだ…、たしかに8番の時もありましたね…っ!松井選手とお揃い…、えへへ…。」
嬉しそうにはにかみ、照れて体を少しくねらせる。
普段は砂に塗れたスポーツ少女だが、年相応の純粋な笑顔をみせる。
「あ…、たしかに…。更衣室とか…ないですもんね…。うーん、どうしよう…。」
私服でくるように言われてその通りにしたものの、辺りを見渡すと着替えられそうな場所はない。
バックネット裏は隠れられそうだけど、凛花の背よりも大きな草木が生い茂り、入っていくことは叶わなさそう。
トイレは…、建物自体が古く、そもそも男子用しかない。
大きな木の裏…、もしくはベンチで、それとも車まで連れて行ってもらう…?
いや、こんなことに往復1時間も使わせられない…っ!
「ぁっ、あっ、いやっ、あのお構いなくっ!ほ、ほらっ、えっと、あの、ベンチで着替えれば大丈夫ですっ!」
選択を迫られた凛花が咄嗟に指差したのはベンチだった。松井も着替えた場所であるし、自分も着替えることは不自然ではない。
辺りから丸見えではあるが、山奥のグラウンドに来る人はそうそういないだろう。
「あの、でもその…、すぐに済ませますので、できれば反対の方を向いて柔軟とかしててもらっていいですか…?ちょっと、恥ずかしいので…」
松井選手から見たら子供。性の対象になるとは思っていないが、当然年頃の娘として羞恥は覚える。
少し顔を赤くしながら、上目遣いでお願いする姿は、男を興奮させるもの。
何度か「車に行こう」と誘われても断り、小走りでベンチへと向かう。
チラッと松井の方を見ると、お願いした通り、こちらに背を向けて柔軟体操をしてくれていた。
「はあ…、ワンピースできたのは失敗だったかなあ…。どうせ、誰も見てないからいいんだけど…。それより、さっさと着替えちゃおっ」
ぶつぶつ独り言を呟きながら、スポーツバッグからアンダーウェアやソックス、ユニフォームを取り出す。そして、再度チラッと背後を見て、視線がないことを確認した後、背中のジッパーを下す。
(外で下着姿になっちゃった…っ、誰も見てませんよーにっ!)
ワンピースを脱いで、ベンチの上で畳む。
グレーのスポーツブラと同じくグレーのスポーティショーツ。胸の膨らみは同世代の娘と比べると控えめで、しかしたしかな膨らみがある。
腰回りはしっかりと肉付いており、下半身だけ見ればムチムチ。
よく鍛えられてお腹は引き締まっており、少女らしさに反する魅力的なくびれができていた。
「えーっと、アンダーシャツと…、ベルト…。ああっ、マジックペン忘れちゃった!あとでサインもらおうと思ってたのに…」
これから憧れの選手から指導を受けられる喜びにテンションが上がっており、独り言多めに着替えていく。
ぴっちり張り付くアンダーシャツを着ると、心なしか胸が大きく膨らんで見える。
ユニフォームに着替え終わった後、黒い髪を後ろで一束にゴムでまとめ結う。
帽子をかぶると着替え完了であり、トテトテと松井の元へ戻った。
「お待たせしました!こっち見ないでいてくれて、ありがとうございますっ!」
約束を守ってくれた松井に対してさらなる信頼を覚え、満面の笑み見せる。
ユニフォームに着替えたことで、先ほどまでの少女らしさに加え、健康的な子供らしい純朴さも加わった。
【ありがとうございます。こういうのはあまり慣れていないので、何か間違っていたりしたら教えてください。
いきなり一気に…、というよりは小さなセクハラまがいのことが繰り返されるのが好きですので、お気になさらずです。】
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