「あん…、くふ、そうです。施術師の山田、と申します。くふ、くふ…。」
開口一番、あんた、呼ばわりされて少し驚きの表情を浮かべる男。
しかし、即座にその頭の悪そうな言動、礼儀の無さ、から、安易な考えで応募してきた可能性へと行きつく。
これならこの後何か起こって逃げ出しても、信用してくれる大人も少なそうだ。
仮にこの言動や少し強気に振る舞う様子が演技だったとしても関係ない。
この手の募集に応募してくるのはやはり、バカ、か、欲求不満な雌がほとんど。
大した問題にはならない。
そんなことを考えれば笑いも止まらなくなるが、なんとかそこは誤魔化しつつまずは本来の仕事を通して、多少の信頼は得ていく必要があると考えなおす。
「さゆみさん…ですね?
ご応募ありがとうございます、クフ…。
写真でも拝見しましたが、可愛いお客様で私も嬉しいですよ…。」
学校帰りにそのままやってきたのだろうか。
持っている鞄についている校章、そして制服のデザイン。
ただでさえ名前や顔がわかっているのに、通っている学校までバレるような状況に男は興奮の色が隠せない。
「さぁ、こちらへ…。
この路地の奥にルームがありますからね…?
きちんと規約は確認してくださっていますね…?
施術内容…、施術着、撮影…そして、オリジナル施術に関しても…。」
道中での再度確認。
それをちゃんと理解してきているかを確認することで、羞恥心を擽り、如何に自分が卑猥で変態的な選択をしたのかを認識させる。
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