「こちらの事情…ではありませんよ。
ご来店されても、イメージに合わずキャンセルされる方はいらっしゃいます。
想定していた物との不一致なのですから、それはそれで仕方ありませんよ…。
さすがにそこに謝礼は発生いたしません。
もちろん、更衣室内でのことは実行済みのこと、謝礼はリアルタイムで支払われているはず。
たった30分程で…、覗かれたわけでもなく、触られたわけでもなく、
自分の意志で少し見せただけで…、下着を売っただけで十分なお小遣いになったじゃないですか…。
それでは不満ですか…?」
凄んでくるさゆみを軽くいなしながら応える男。
薄気味悪い笑みを浮かべたまま、悪態つく少女を弄ぶのはさぞ楽しいことだろう。
これ以上金は払う気はない、そう告げて数秒…、男は少し考えた。
そして含みのある笑み、口元を緩めて再び切り出した。
「わかりました…。
よくよく考えれば、仰る通りですね…さゆみ様。
私の都合を押し付けていたかもしれません。
さぁ…どうぞ…?予定していた謝礼です。
これで、「わざわざ気持ち悪い男に触られるのを我慢する」必要はありませんよね…?」
そう言って手渡されたのは、更衣室に貼られていたメニュー表よりも桁が一つ多い紙幣。
年頃の女にしてみれば十分な謝礼だ。
それをさゆみの手を取り、渡す。
その男の手はごつごつと分厚く、少し歪んで見える。
そう…、そこいらの一般成人の男性器を凌ぎそうな太さ…そして長さ。
その指先が紙幣を手渡すついで、とばかりにつーっとさゆみの柔らかい手のひらをなぞり上げれば、
まるで下腹部を、割れ目をモノでこすられたような錯覚さえ呼び起こす。
「そしてこれを受け取ってしまえば、この先に追加の謝礼はありません。
つまり、お金欲しさでいらっしゃったのなら…この先残る意味はないんですよ…。」
姑息、卑劣な男が再びさゆみの瞳の奥にあるモノに語り掛けるようにじっと見つめて。
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