大学の飲み会で、太一は偶然彩花と隣の席になった。
普段の真面目な彩花とのギャップに戸惑いながらも、太一は彼女の鎖骨に並んだ二つのホクロに気づく。
それは、あの配信で見たハナのホクロと全く同じだった。
太一は心臓が跳ねるのを感じた。
太一は、酔ったふりをして彩花にそっと近づく。
「彩花ちゃん、いつも真面目だと思ってたけど、意外と大胆な一面もあるんだね?」
太一の言葉に、彩花の顔がサッと青ざめる。
「な、何を言ってるんですか、太一さん?」
彩花の焦った様子に、太一は確信を得た。
太一は耳元で囁いた。
「ハナちゃん、今夜は一緒に帰らない?」
彩花の瞳が大きく見開かれる。
彼女は太一の目を見つめ、その中に好奇心と、少しの支配欲のようなものを読み取った。
沈黙が続く。
周囲の喧騒が遠のき、二人の間には張り詰めた空気が流れる。
彩花は震える声で言った。
「…どうして、私だって分かったんですか?」
太一は優しく微笑んだ。
「秘密だよ。
でも、僕は君の全てを知りたい。」
その夜、二人は飲み会を抜け出し、太一の部屋へ向かった。
部屋に着くと、彩花は緊張で硬くなっていたが、太一は焦らず、ゆっくりと彼女の気持ちを解きほぐしていった。
「無理にとは言わない。
でも、もし君が望むなら、僕は君の秘密を、もっと深く知りたいんだ。」
太一の優しい言葉と眼差しに、彩花は少しずつ心を開いていく。
そして、彼女は小さく頷いた。
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