「ん…んん~!ふぁ…ナオ、おはよ!」
ナオと雌猫バディの首輪を嵌め合ったあの日から幾日、ナオが手続きをして購入した自宅のベッドの上で先に目覚めると大きく伸びをし、いまだ夢の中に居るナオの頬にキスをして目覚めの挨拶をする。
昨晩も当然ながら散々愛し合った後、互いに抱きしめあいながらナオのふたなりペニスを膣内に収めたまま眠りについた。
サキュバスである自分は愛する人から犯されたまま眠りに就くのは満ち足りた感覚でぐっすりと眠れたが、サキュバスの靡肉にペニスを嬲られ続けたナオはもしかしたらなかなか寝付けなかったのかもしれない、と少し反省する。
その証拠に胎内に注がれた覚えのない精液の感覚を覚え、苦笑しつつもう少しナオを寝かせておこうとそっとベッドを後にする。
"今日は私がナオに挿れたままにしようかな❤"と根本的にズレている事を自覚できていない。
結局、初夜に効率的に精気を戴くためナオに施した淫術はナオの希望もありそのままで、ナオの意思で自由にふたなりペニスを生やせるようにし、少しだけ射精し易く改良し。
リビングに移動し、胎内の精液が零れ落ちることの無いよう膣を締めつつ一滴も無駄にすることなく吸収してからストレッチで体を軽くほぐす。
「ん~…なんか少しサイズが大きくなった気がする…」
ストレッチする度に巨大な胸がぶるんと揺れ、見る者が居たら視線を釘付けにする事間違いなしの煽情的な動きをしつつ、胸の違和感に両手でその圧倒的な質量を確かめる。
愛する人と連日肌を重ねていた影響なのか、明らかにワンサイズは増しており、もはや凶器とも言える。
この胸でナオのペニスを挟んでパイズリする度に哭いて悦んでくれるので、幾らでもサイズが増してくれて構わないのだが、冒険者活動するのに邪魔になるのは嫌だなとも思う。
そのままダイニングで裸エプロンの姿で愛するナオの為にパンを焼き、オーク肉のベーコンと卵とサラダにスープと朝食の準備をする。
冒険者登録に行った際、サキュバスとしていつも通りのロングブーツにグローブ、申し訳程度に胸の突起と股間をギリギリ隠せるかどうか、といったビキニスタイルで街を歩いた時に周囲が騒然となった事を思い出す。
その時は理由が分からなかったが、ナオの馴染みのギルド受付嬢が目を見開き鼻血を垂らしながら。
「目のやり場に困るので少しは隠してください!」
と手近にあったローブを手渡され羽織つつ "そういうものなんだ" とサキュバスと人間の常識の違いを知った。
サキュバスとしては肉体を見られセックスアピールする事は美徳でありアイデンティティに関わる事なので、過剰に肌を露出する事を忌避する人間の感覚が不思議だった。
以来、外に出るときはナオの暗殺者スーツを参考にし、ブラックスライムの素材に魔力を込めたよく伸びる所謂ラバースーツで首元まで覆う姿になる。
…それはそれで体のラインがハッキリと浮かび、乳首は勿論のこと乳暈や股間に食い込んだ割れ目までが目視できてしまう姿に却っていやらしい、との声も聞いたがもはや気にしない事にした。
伸縮性に富んだ素材は肌をしっかりと保護してくれて、特に刺突や斬撃などに抜群の効果を発揮したからである。
ダンジョントラップや酸性の攻撃にも強くサキュバスフェロモンも抑えられる。
フェロモンも水分も一切通さない為に帰宅し脱ぎ始めた途端、閉じ込めていたフェロモンと大量の汗に含まれるフェロモンが合わさり、あてられたナオにその場で押し倒される事もあり、
ラバースーツ越しにセックスすることも可能ある事が判明し、それはそれで嬉しい誤算である。
その反動か、自宅では来客時以外は極端に肌を露出する機会が増え、全裸は勿論のこと、ラバースーツの余りを局部のみに貼り付けた煽情的な姿である事も多い。
…気のせいか特に用事もないのに自宅を訪れる人が増えた気もするが。
種族の違い、特に魔族の一員である自分が街に住む事を不安視する声も聞こえたが、元々最強であったが愛し合う度に力を増しもはや敵無しのナオとバディを組み様々な依頼をこなすことで徐々に受け入れられつつある。
特に人に相談する事が憚られる性の悩みについて的確な助言をできる事も有利に働き、密かに"夜の賢者"と呼ばれ相談料を得ることもある。
また話の流れで趣味で作った淫具が好評で口コミで広まりつつあるらしい、中には従者に命じ密かに買い求める貴族も居るとか居ないとか。
「さてと、美味しい朝ごはんも出来たし、お寝坊さんを起こしましょうかね。ナオー朝ごはんできたよー。起きないとナオを朝ごはんにしちゃうぞー❤」
<<既に自宅を購入し二人で生活を始めている所から近況を説明しつつ始めてみました。>>
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