「あ…ああ…あぁ…。」
口調は丁寧なまま…、しかしその行動は厭らしく卑猥に映る。
治療行為とは言え、患者のモノとは言え、会って数時間も経たぬ男の前に跪き、肉棒を頬張る。
そんな状況を厭らしく見ない者ものなどいるはずもない。
「そ…そんな…。
妻では…こんなことには…ならなかったのに…。」
思わず口から出た言葉は、快感以上に驚きの意味合いが強く感じられる。
凄い…
千紘が口にしたその言葉を、男も自分自身で感じていた。
怒張している、反り返る角度も、そして硬化した竿の強さ、そして分厚く張った亀頭。
妻の、ナカ、では感じられなかったと言い切れるほどの高ぶりを感じていた。
「も…もっと…おぉぉぅ…。」
妻を満足させられない。
何より、自分自身が満足のいくゴール(射精)にたどり着けない。
そのストレスが、まるで自己暗示のように自ら肉棒を委縮させていたのかもしれない。
「あ、あ、ああぁ、あぁ…。」
惨め垂らしく天を仰ぎ、だらしなく膝は開いたまま、背を完全にソファの背凭れに体を預け、痙攣気味に快感に打ち震えているかのよう。
言葉にならぬ獣以下の喘ぎ。
しかし、男は幸福に満ちたような表所で口元からは涎が伝っていく。
「ち…んぽが…、たま…がぁ…あぁ、あぁ…ああぁ…。」
刺激を受けている部位…意識がそこに全て持っていかれるように。
言葉ももはやそれのみ。
「だ、だめ…だ…。
柿原…柿原さん…、で、出ます…ダメだもう、我慢できない…あ、あぁぁあぁ…。」
どぅりゅ、づりっ…どりゅ…どぅりゅぅ…。
粘度の高い液体が、尿道を駆け上がり一気に亀頭の先端、鈴口から溢れるよう湧き上がってくる。
「の、飲んで…全部…全部、味わって、け、検査…してくださぃっ。」
無意識か、あるいは意図的か。
咄嗟にぐっと千紘の頭を抱えるように抱き、ぐっと股間を突き上げる。
溢れ出た白濁液は当然、口内へと一気に注がれる。
快感に酔いしれる惨めな男の一面。
そして果てる瞬間の言葉尻こそ丁寧に聞こえるも、有無を言わせず口内へ注ぎ込む大胆とも言える男の一面。
少しギャップを感じさせる男の異常性とも言える瞬間が垣間見える。
弄ばれていることを悦ぶかのようなマゾ気質な部分、逆に自らの精を、穴のように扱い口内絵注ぎ込むようなサド気質とも言える部分。
相反する属性が垣間見える男の異常性。
精液の診断以上に、千紘はこの男に何を感じるのか…。
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