「失礼します…」
キィッ… カチャ…ン…
ドアの向こうから柿原の声がすると、ゆっくりと開いた後に彼女が入室。
ノブをゆっくりと戻しながら音を極力立てない様に閉じていく。
柿原なりの気遣いだろうか。どこか品の良さ、育ちの良さを感じさせる。
「それでは、剃毛の方、させていただきます。
?…拭き取りしておきますね…」
スッ…
挨拶を終え貴方の陰部を見渡すと、一瞬目が止まり、ティッシュで先端の液体をそっと拭き取る柿原。
あまりに自然な振る舞いだが、彼女は貴方の【欲の現れ】に気づいたのだ。
この病院の看護師ならその液体の正体は知っているはず。
ヴィーッ!…
「シェーバーが肌に当たります…」
ヴィヴィー!…
貴方の内面を見透かしたであろう後も、冷静に陰毛処理にあたる柿原。
電気シェーバーは鈍い音を出しながら少しずつ毛を刈っていく…
股上から始まり、徐々にシェーバーは陰嚢回りへと張り付いていく。
丸みのある難しい部位。そんな際どい箇所をシェーバーの角を使い器用に刈り上げていく…
「陰嚢下部を処理いたしますので両足を肩幅ほどに開いていただけますか?
…はい、ありがとうございます。それでは陰嚢裏へシェーバーが当たります…」
ヴィヴィー!…
空間が出来た貴方の股下を覗き込む様に屈み、陰嚢を持ち上げ、やや潜る体勢で裏側を処理していく柿原。
表情は変わらず、冷静なまま… 初業務にしてはやはり落ち着いている。
男性の陰嚢裏という極めて衛生状態が悪い箇所へ顔を近づけて処理に当たっている。
女性なら当然好き好んでする事ではない。しかし嫌悪感一つ感じさせないこの表情… 業務故だけではない、何か人柄的なものも感じさせる。
施術の下処理の段階でこの手厚さ。ならば一体本番は…
そう、この後は貴方の陰嚢へ当たるのはシェーバーではなく…柿原の舌…なのだから。
ヴィヴィー!…ン……ピッ!…
「お疲れさまでした。以上で剃毛の方は終了になります。
それではこの後、お体の洗浄をお願いいたします。
終わられましたらそちらのバスローブを着ていただき、先ほどのルームへお戻りください。それでは失礼いたします…」
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