「…ご説明、ありがとうございました…
櫻井様?…お顔を上げられてください。」
(ニコッ…)
「いいえ?…笑いませんよ?どこに笑うところがあるんですか?
今日…櫻井様は…葛藤の中ここへ来られたのだと勝手ながら考えております。
今仰った内容…普通なら口に出来ないものだと思います。非常にデリケートで、ナイーブな男性のお悩み…
でも、櫻井様は勇気を出して口にした…奥様との未来の為に。
それを何故笑うと言うのですか?…」
笑わない…
そういった柿原の顔は聖母の様な落ち着いた笑みを浮かべていた。
打ち明けてくれた事へ感謝する様に。
貴方を労う様に配慮し、質問に対し寧ろ怒りさえ感じる様な強い語気で問い返す柿原。
なんてアンバランスな女性だろう。
まるで少女に諭されている様な…
「精神疾患故の勃起不全…決して珍しくないですよ。
奥様との関係が引き金になった旦那様は少なくありません。
奥様の不倫…置きの毒でした。恐縮ながら、心中お察しします…
櫻井様…
改善を目指してみませんか?
ここは病院…治療する場です。その為に私達がいるのですから。
先ずは第一歩…踏み出してみませんか?
…主な治療内容を説明させていただきます。
今回櫻井様が申し込まれた治療は…オーラルケア…というものになります。
私、柿原が櫻井様のペニスを唇から口内へと含んでいき、口づけ…密着…スロート…といった工程で進んでいきます。
謂わば、私の口で櫻井様の射精を促す…というものでございます。
当然、射精に至るかどうか、掛かる時間…といったものは不確定…
しかし、時間は無制限の為、中断の是非は櫻井様次第でございます。
尚、感染症対策、患者様の生理的嫌悪回避の目的から、私柿原は今回が初の業務となります。
又、他男性との接触もないもの…としています。ご安心ください…
…概ねの治療内容はご理解いただけたでしょうか?
ご了承をいただけましたら、引き続き詳細を説明させていただきます…」
【わかりました。
彼氏に対して、何か思う事などありますか?…】
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