「友達に家を追い出されて、泊まるところが無いの。おじさん、家にとめてくれない?」
しゃがみ込んだままの少女は俺の声に気付くと上目遣いで頼んできた
荷物は…大きなカバンのみ、不審がられる事も無かったがそこが何だか引っかかる
こんな時は決まってとあるホテルを利用していた
俺の仲間が経営するラブホテルで隠し通路とVIPしか知らない専用の部屋を備えている
仮に警察が踏み込んできても分からない様になっていた
さっそくホテルへ専用部屋の予約を入れる
俺が専用部屋を予約する時は決まって何か状況が怪しい時だと仲間は知っていて
空調から媚薬を散布して部屋を整えてくれている
「じゃあ、おじさんに付いておいで。こんな所じゃ無く暖かい場所に連れてってあげるよ」
少女のカバンを持ってあげると雑談をしながら歩きだした
「田中麻衣ちゃんていうのか、おじさんは川村たかしっていうんだ」
「あんなところに子供が1人で居るのは危ないからね。ほら、見えてきた、あのホテルだよ」
フロントで支配人に目配せをすると鍵を受け取り麻衣さんを連れて部屋へと移動します
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