正体不明の相手からの脅迫。何が目的なのか。
薄々その目的に気付きながらも、お金で解決できるなら…一縷の望みを掛けた願いも次に届いたメールで無残に打ち砕かれた。
[旦那の前では閲覧しないように]との件名のメールに添付された動画、恐ろしい予感がしつつも震える手を再生ボタンに伸ばすのを止められない。
「えっ…こ、これ…私…な、なんで…違う!私はこんな事…こんな事…」
意図的に自分に似せられている女性、しかも自ら卑劣な男へ秘部を露わにして犯される事を今か今かと心待ちにしているような仕草。
違うと分かっているのに、どうしても自分を淫らな女性と重ね合わせざるを得ず、まるでいまこの場で目の前に男が居るような感覚に陥り、慌てて辺りを見回す。
「……す、すごい…こんな…大きい…」
スマホの画面に映し出されたのはさながら子供の腕ほどの太さと長さを併せ持つ剛直、主人のモノと比べるなどと言うことすら烏滸がましく、
アダルト動画サイトで見た黒人のペニスをも凌駕する程のモノであった。
それほどのモノが秘部に無造作に宛てがわれ、メリメリと生木を割くような音が聞こえるのではないかと思えるほど強引に秘裂に押し込まれていく。
男の腰が押し進められる度、女の口からはあられもない嬌声が響き渡る。
まだ動画の再生が始まったばかりだと言うのに、いつしか周囲の事は気にならなくなり、胸の高ぶりと共に呼吸は荒くなりじっとりとした汗が全身から噴き出す。
理性も何もない、ただ獣の如くメスを犯すオスの行為にあてられ、無意識に秘裂が愛液で濡れ、太腿をモジモジと擦り合わせ始めている事に気付く余裕もなかった。
『恵!』
唐突に名を呼ばれ、体をビクリと大きく震わせる。尚も止まらぬ男の腰使いに魅了され、もはや画面の中の女は他人の空似では無く、過去に犯された自分であると思い込み始め、
動画から一時も目を離さぬまま、しなやかな指先がそっとクロッチに触れると、これまでに感じたことのない快感が走り声を抑えることができない。
「あっ、あぁ……私…犯されて…ん!…奥まで…」
やがて2匹の獣の交尾が終わり、自分の写真へ精液が掛けられるところを目の当たりにすると、目の前にペニスを突き付けられたかのように何もない空間に舌を伸ばす。
動画の終わりと共に軽い絶頂へと達した事で、少し理性を取り戻し没入してしまった自分に嫌悪すると共に、本文を読み進める。
「わ、私の所為だなんて…」
見ず知らずの相手から無理難題を言われた事に腹が立ったが、性欲が満たされず悶々としている事、自宅の場所、連絡手段、様々な状況が自身の”詰み”である事を認めざるを得なかった。
>本当に貴方の言う事に3か月従えば削除してくれるんですね?
>お願いです、家庭を壊されたくないんです。
相手の言う『オナペットになれ』の意味がよく分からず、返信する前に言葉の意味を調べ絶望的な気分になる。
『男性がオナニーを行う際に眺めたり思い浮かべたりして性的興奮を高めるために使用する女性。』
送り付けられた動画を見れば、到底男の『オナニー』で済むとは思えない、男の性欲のままに蹂躙される事は火を見るより明らかだ。
散々逡巡した挙句、やがて諦めたように誓いの言葉を送信する。
>貴方のオナペットになります。
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