引退後は両親が私に関心を持たなくなり、妹に期待してる。前はご褒美と良く連れて行ってくれた人気のスィーツ屋さんも一度も連れて行ってくれない。孤独と夢を喪失した失望感、同級生も腫れ物に触る感じで
図書館で本を借りて帰る途中、ばったりと出会ったのは巨漢のオジサン。
ボスの顔を見て、驚いた表情……その後近づいて来た。
『真琴ちゃんだよな? 最近大会出てないけどどうしたの? 』
?? ボクの事を知ってる人で引退した事を知らないって事は………ファン? んーーっ、あっ!
『結構前から応援してくれてた人ですよね? こんにちは、えっと……怪我が原因で引退したんです。』
『えっ!!!! マジ………ずっと応援してたのに……神様のバカヤロウ!……………こめん、大丈夫? 』
凄くショックを受けてるのが分かる、でも正気に戻るとボクに気遣ってくれたし、引退の話でこういう態度を取られたのは初めてだった
『大丈夫です。逆にオジサンの方は大丈夫です?』
『ショックだけど、うん。そういえば真琴ちゃんの好きなの物ってスイーツだったよね。オレもスイーツ好きだから、あそこに一緒に行かない?』
と指さした場所は人気のスイーツ店、店内は若いカップルと女子高生で賑わっている。
『えーー〜!』
ボクが驚くと直ぐに
『ごめんごめん、オジサンと一緒なんて恥ずかしいよな。席は別々で会計は俺で!!それでどう?
それか、もう少し先の喫茶店にフルーツパフェプレミアムスペシャルってのがあるんだけど、オススメなんだぜ』
最近同情はあっても腫れ物に触れる様な扱いだったし、フィギュアのせいで友達と遊ぶ事もなく親友もいない
久しぶりに優しい気遣いを感じた。
『あそこなら、落ち着いてて人は少ないけどコーヒー1杯1000円、そのパフェも3000円です。ボクに使うなんて勿体ないですよ? 』
『きっと食べたら幸せになれると思うんだ、だからいこう!席は別々で良いから』
ボクは頷き、別々じゃなくてもいいですよ。と告げた。
高級店なので、空いていて奥に座った。
確か県大会で優勝した時に食べたなぁ、と思いながらバフェを食べている。
スマホって持ってる?
『うん、持ってる』
ーーーペイって入ってる?
『うん! 残金あんまりないけどね』
じゃあ、記念にツーショットの写メ撮りたいのと握手してもらっても良い?大ファンのお願いプリーズ。
『Xに載せるのはダメだよ? 握手は構わないけど』
しないしない、じゃあいいかな?
それとお礼として送金するよ。
『いいけど、お礼の送金はいいよ。パフェ奢って貰ってるし』
胡桃ちゃんとパフェ食べた記念で奢る、でも握手とツーショットは別。
と言っても500円づつで1000円だけ、お小遣いだと思って欲しい。
『うーん、分かった。』
店員さんを読んでツーショット写真を撮ってもらい、店を出て別れ際に握手して帰宅した。スマホを確認すると1000円が入金されていた。
LINEを交換したので、お礼を言うと
また、あそこに食べに行こうね!と返信が来た。
【出会いの1日目、毒島さんのキャラを使って次に繋がるようにしました。勝手に使ってごめんなさい、口調の違いはあるかもですが気にせずにお願いします。2回目は毒島さんから誘う形で進めてくださいね】
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