普通列車しか停まらない駅の夜10時。
行き交う人も少なく、他の車両から降りる人も4,5人くらい。電車を待つ人も数もまばら。
2人は電車を降りても無言で、袴田が1歩先を歩く形でホームを歩いていく。
「………」
袴田自身もこの女と何を話していいかわからず、この後どうしようかを考えている。
ホームを歩き、駅を出て、数分歩いたところにある公園の多目的トイレに流れ着いた。
「この中で」
周りには誰もおらず、誰にも見られることなく入っていく。
「お姉ちゃん、変態なんだねぇ」
明るいトイレ内に袴田自身も恥ずかしくなったのか、自分のネクタイを緩めては女の頭部に巻きつけ、目隠しにした。
「こんな服着てNBNPなんて…」
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