【私の中では、本命・進学校に通う高校生3人組、対抗・合コン2次会カップル4人組でした。
まさか酔っ払い中年オヤジ3人組が登場するとは……。
全くの予想外でした。w 】
ドクン
美優が隣りのブースを出て直ぐ、一輝は愛する妻が心配になり、堪らず自分もブースを出てこっそり美優の後を付ける。
一輝(曲がり角……そこを右に曲がればエレベーター、左に曲がればドリンクコーナーだ。)
一輝の願いが通じたのか、美優は右に曲がる。
そして美優がエレベーターに乗り込む直前、一輝はローターのスイッチを微弱で入れる。
一輝(い、今……美優が誰かに手を引かれて……エレベーターに連れ込まれた!?
し、しまった……。)
一輝が見守る中、エレベーターは不自然な程長い間扉が開いたまま時間が流れ、やがて静かに閉まる。
大吾「玲奈ちゃんはもう少し口説けば落ちそうなんだよな。」
健太「俺は今日こそ紗羅ちゃんをアフターに連れ出すぞ。
そしてその後は……ぐふふっ。」
大吾達3人は居酒屋を梯子して、このビルの7階にあるいつも行くスナックに向かってエレベーターに乗っている。
すると途中の3階でエレベーターの扉が開く。
純平(お、おい、見ろよあの姉ちゃんの格好……。)
大吾(すげぇ……おっぱい見えちゃいそう。)
暫くの沈黙の後、ジッと美優の姿を見つめていた3人がヒソヒソと耳打ちし始める。
健太「お姉さん、エレベーター乗るんだろ?
遠慮するなよ。」
俯いたまま『どうぞお先に』と仕草で伝える美優の手を掴み、3人の内の1人が中ば強引に美優をエレベーターの中に引き入れる。
狭いエレベーターの中で3人の中年オヤジに囲まれた瞬間、ローターの振動に驚いた美優の身体がビクンと跳ね上がる。
3人のスケベ親父達は美優に身体を密着させながら、美優のおっぱいの谷間を遠慮なく覗き込んでいる。
純平「なんかブブブって音がしてない?」
大吾「おい、誰かの携帯鳴ってるぞ。」
純平と大吾の会話に、堪らず美優が顔を真っ赤にしながら俯く。
大吾「何階?
……お姉さん、何階に行きたいの?」
中年オヤジに聞かれて初めて美優は後ろを振り返り、エレベーターのボタンが7階しか押されていない事に気付く。
そして大吾が4階のボタンを押して、ようやくエレベーターが動き始める。
4階に着くと、美優はスケベ親父達に押し出される様にエレベーターを降りる。
そしてそのままスケベ親父達に、カラオケBOXの空き部屋に連れ込まれてしまう。
健太(無断で部屋に入って大丈夫か?
その内正規の客が来ちまうんじゃ……。)
大吾(そん時は謝って出れば良いだろ。
こんな時間だし、もう新規の客も来ないだろ。
暫くの間、勝手に使わせて貰おうぜ。)
美優と同じエレベーターに乗る訳にはいかない一輝は、エレベーターが戻って来るのを待っている。
一輝(くそっ、7階まで行ったきり中々戻って来ないな。)
一輝がエレベーターに乗って4階に着いた時にはもう美優達の姿は無く、完全防音のカラオケBOX内は静まり返っていた。
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